平成の大合併で栃尾市が長岡市になって久しいですが、何だか今だにピンときてません (^^ゞ
栃尾といえばあぶらげですが、最近は鈴多食堂を筆頭に街全体で「冷やしラーメン」を推していて、栃尾観光協会の飲食店ページで冷やしラーメンマップを閲覧できたりします(PDFのダウンロードも可)。
冷やしラーメンは、もの珍しさという意味での面白さがあると思いますし、町おこしを意図したご当地グルメ・名物作りとしては、秀逸な素材と思います。味比べして、コンプリートしたくなりますもの。
でも、正直に申しますと、「ラーメンは熱いほうが美味いのでは?」と思いますです。
いえ、暑~い日に、冷やし中華か冷やしラーメンかどちらか選べ、と迫られたら、冷やしラーメンを選択すると思うのです。
でも、それは「暑~い日」で、しかも自分は「酸っぱいのが嫌い」だから。究極の選択チックな条件下での、苦渋の選択。
個人的には、「冷たくすることによってラーメンが美味しくなることはない」と主張したいのですが、いかがでしょう?
ちなみに、冷やしラーメンを「冷丼(ひやどん)」というネーミングで提供しているお店もあります(いさみや食堂、よしみや食堂)。こちらのほうがより興味を引く感じ。
よそ者が余計な事を言って申し訳ないですが、全国的には冷やしラーメンといえば山形のイメージでしょうし、栃尾のは冷丼ブランドで統一したほうがネタ的に面白く、メディアで取り上げてもらいやすいのではないでしょうか?
さて、前振りが長くなりましたが丸五食堂。
こちらでは、冷やしラーメンは「冷ゃっこいラーメン」となってます。ひゃっこいらーめん。新潟弁のエッセンスを加えているようですね (^^)
長々と冷やしラーメンの話を続けて来ましたが、今回は実は! 2月の寒い日にいただいたアッツアツの「ラーメンセット」の巻、なのです(笑)。
醤油ラーメン、ライス、小鉢、お新香、のセット。780円だったと思います。
メニューを見て迷ってる時に、小上がり席のほうでカツカレーが出て、「うわぁ~!」って歓声だけが聞こえてきました。どうしようかと思ったのですが、カツカレーは900円で、頼むにはちょっと勇気がいる価格。
初めてのお店だったので、脳は「まずはラーメンから」。でも、「ご飯も食べたい」という、胃の要求。それらを一度に満たせる上にお得な価格感もあったので、このセレクションになりました。欲張り。
餃子とか唐揚げとかとセットになってたら、もっと「うれしたのし大好き」だったのですが、ひじきの小鉢も渋い!! よね ^^;
ラーメンの具は、チャーシュー、ほうれん草、メンマ、ナルト、海苔(と胡椒)。
スープは薄い琥珀色。メニューでは「正油ラーメン」の上に「塩ラーメン」が書かれていて、塩のほうが優先順位が高い感じ。確かに、塩はスープの透明度がより高い綺麗なラーメンなのかもしれない、と思わせるスープです。
海苔の上に胡椒が乗った、崖の上のポニョならぬ「海苔の上のコショー」というオールドスクール・スタイル。もうそれだけで、めっさグッときます。
第一印象としては、同じ栃尾の「福助」や「蛇の目」に似ているなぁ~。‥‥これが栃尾クラシック・スタイル? 栃尾スタンダード? と、勝手に認識しております。
なんでしょ? とても懐かしく優しい、昭和のラーメン。「駅前食堂」的な和み系。実際には「バス停前食堂」ですが、あながち間違ってない形容かも。
ビルの二階は「守門寿司」で、ビル名からすると同じ会社(丸五食品)の経営と思われます。そのせいか、丸五食堂にも「寿司セット」1100円(かな?)ってのがあったりします。
セットでないラーメンは580円ですが、それに対してチャーハンは780円という価格設定。もしかして? もしかして? それだけの自信があるってこと?! 私、気になります! 調査の必要アリです。
ごちそうさまでした。。。
お店の住所:長岡市栄町2-3-48(丸五守門ビル1F)
公式サイト:丸五食堂・守門寿司(栃尾飲食店組合/とちおおいしいもの広場)
追記:丸五食堂は、昔は実際に「駅前食堂」だったようです。隣というか向かいにある越後交通栃尾営業所は、元々は越後交通栃尾線(栃鉄)の栃尾駅で、鉄道廃止後の駅舎をバスのりばに転用して、越後交通バスと北越後観光バスが使っているのだそうです。