「車麩」って、ご存知ですか?
新潟では一般的で、煮物に入れたりするのですが、県外にお住まいの方は実際に遭遇すると驚くと思います。
丸い棒に原料を巻きつけて焼いて作るので、バウムクーヘンみたいに真ん中に穴が開いて、年輪みたいな模様になってます(Google画像検索はこちら)。
「お麩」ということでお吸い物に入ってるような可愛いのを想像するかもしれませんが、車麩の力強さたるや! スキあらば主役の座を奪おうかという、堂々とした佇まいなのです。
私の地元・三条市だと、「株式会社マルヨネ」の車麩が有名です。マルヨネのは「4回焼き」で、巻いて焼いてを4回繰り返すので、大きくてしっかりしているのが特徴なのだそうです。
棒にくるまってるから「くるまふ」って言うのかしら? ‥‥いえ、やはり車輪みたいだからでしょうね。
そのまま揚げちゃったりする食べ方もあるみたいですが、基本は水に戻して、‥‥あれ? 違~うぅ! 水で戻してから使います。
さてさて、そこで問題になるのが車麩の「穴」。
穴があれば、埋めたくなる人が現れるのも当然。しかし、そこで何を使うべきなのか? これぞ「車麩における穴埋め問題」です。
(問1) 次の文章の□を埋めよ。
「私は車麩の穴を□□で埋めてみました」
うーん、難しい。
「宇宙船」‥‥ってワープか! SFか!
「お金」‥‥って使い込みか! 横領か!
「愛」‥‥って心の穴か! 夢見がちか!
どれもイマイチで恥ずかしい。これがほんとの「穴があったら入りたい」ッス!
車麩の穴は、これで埋めるのが正解。「卵」です。
これぞ「車麸の穴・有効活用煮」。富士には月見草がよく似合う。車麩の穴には月見卵がよく似合う。
用意するもの
- 車麩
- 卵
- めんつゆ
作り方
- 車麩は水に戻して、いえ、水で戻しておく。
- 戻した車麩をめんつゆで煮付ける。
- 車麩に味が染みたら、卵を穴に落としてひと煮立ち。
卵がお好みの固さになったら、できあがり。
戻し方は車麩の袋に書いてあるので、その通りにやればいいです。めんつゆは、もちろん煮物用の調味料でも構いません。あと、しつこいギャグは水に戻して、いえ、水に流してプリーズw
歳のせいか、こういうのがしみじみ旨い。でも、写真のは煮すぎてしまって、黄身はもっと半熟のほうがよかったです。
ちなみに、車麩って新潟を含む北陸のものなのかと思ってたら、沖縄にもあるそうです。お麩の炒め物でフーチャンプルーってのがありますが、あのお麩が車麩なんだとか。
車麩は、もっといろいろな料理に使える、ポテンシャルを秘めた食材と思います。
さぁ~、めしあがれ。。。
おいらもよくやりますよ。月見麩って呼んでます。
晩のおかずの主役が見つからない時にはにいいんですよね。
近所のスーパーでもお惣菜で売っています。
ちなみにこちらでは高田の篠宮麩店が有名です。
「月見麸」・・・なかなか風流ですね。 これからは「月見麸」って呼ぶことにします。教えていただきありがとうございます。(^^)/