長岡市 らーめん 惣右衛門 / リブート版、長岡生姜醤油系。

駅で言えば宮内のほう、「らーめん惣右衛門」。

らーめん惣右衛門の外観(2016年6月)

青島食堂を筆頭とする、いわゆる「長岡生姜醤油ラーメン」のお店です。そちら系の新店の中でもかなりの本格派、と思います。

近年、映画などで「リブート」ってのが流行ってますね。バットマンやスパイダーマンみたいな長い歴史を持つ作品に現代的解釈を加えた、若い世代からも新たなファンを獲得する新シリーズ。日本語に訳すと「再起動」。

こちら、惣右衛門には「長岡生姜醤油ラーメンをリブートしているお店」というような印象を持っています。デフォの「らーめん」はこんな感じ。

惣右衛門の「らーめん」

醤油の色がとても濃いですが、しょっぱいだけでなく、しっかりとした風味と味のある、美味しいスープです。

具は、チャーシュー、海苔、ナルトに、コリコリのシワシワ系メンマ、そして、ほうれん草。ほうれん草は長岡生姜醤油のアイコンと言える存在、このラーメンの型をキチンと踏襲するにはやはり欠かせませんよね。

長岡生姜醤油ラーメンといえばたっぷりのチャーシューですが、このご時世、デフォのラーメンでは肉少なめなことが多いので、チャーシューメンを食べたいところ。

しかし、こちらの「らーめん」は、かなり頑張った量のチャーシューを入れてくれてます。かつての青島食堂的。青島のノーマルラーメンも、昔は「チャーシューふっとつ」でしたよね。

「‥‥? フットツ?」

非新潟弁スピーカーのために説明しよう! 「ふっとつ」とは「多い」「たくさん」を意味する新潟弁なのだ!

ちなみに、こないだ嫁とこんなやり取りがありました(嫁も私もネイティブな新潟県人)。

嫁:ほら、ふっとつらっけ、こぼすな!(標準語訳:ほら、「ふっとつ」だから、こぼさないでね!)

ユキヒロック:それ、久しぶりに聞いた。「ふっとつ」って何だ?

嫁:「いっぺ」ってことらっや!(標準語訳:「いっぺ」ってことですよ!)

「いっぺ」は、「いっぱい」の新潟弁。「a cup of」でなく「many」のほうです。方言を翻訳した結果がまた方言、これぞ新潟弁ダブルスタンダード(笑)。

‥‥だっけ何だや?(標準語訳:だから何なの?)

「多い」「たくさん」「いっぱい」は、西蒲原郡に多い言い方だと「がっと」かな? ガット! なんかジェームス・ブラウンみたいじゃないですか?

南蒲原郡では「ごって」? 「ぐっつら」も当てはまりそうだけど、ニュアンス的にちょっと違うかな?

あ、話がまたごーぎちごーとこいったすけ、かんべんの(標準語訳:あ、話がまたとても違うところに行ったので、ごめんね)。

原作の魅力を損なわず、それでいてとてもシリアスでリアルな新解釈でアレンジされた、リブート版・長岡生姜醤油ラーメン。とても好感の持てる一杯です。惣右衛門、いいね!

ごちそうさまでした。。。。

お店の住所:長岡市平島3-105

追記:大変残念なことに、2021年9月20日をもって閉店されたそうです。

投稿者:ユキヒロック

同じ食べ物の記事

コメントの投稿

コメントは、管理人の承認後に表示されます。

管理人の外出時など、承認に時間がかかる場合もありますが、ご了承ください。また、不適切な内容と判断したコメントは承認しない場合があります。

メールアドレスがサイト上に公開されることはありません。

* が付いている欄は必須項目です。

コメント欄に日本語を含まない投稿は、送信しても無視されます(スパム対策)。