らーめん潤の総本店、「酒麺亭 潤」です。
らーめん潤は、燕背脂ラーメンの「若手のホープ」だったのが、いつの間にか新潟県外どころか海外にまでその名を知らしめる、「中心的な存在」になっていますよね。
らーめん潤の公式サイトによりますと、県外は東京の蒲田・亀戸・小金井、茨城の鹿嶋、秋田の秋田市とあるそうです。海外は、ドイツのらーめん潤フランクフルト(こちらは豚骨ラーメンのお店のようですが)。
燕背脂ラーメンは、ひとすすりにされる、いえ、ひとくくりにされることが多いですが、自分はその中にもいくつか流れがあると思っていて、「直系背脂」「食堂系背脂」などと呼んでいます(詳しくは大盛り研究所・燕背脂ラーメンの巻をご覧ください)。
食堂系というのは、市中の食堂がお客さんのリクエストで背脂を入れ始めた感じのラーメンをそう呼んでいるのですが、らーめん潤は食堂系から独自の形に発展した「ニューウェーブ系」だと考えています。
確か?食堂系の横綱的なお店「まつや食堂」と親戚関係にあったと思うので、なおのことそう感じるのかもです(追記:公式サイトによりますと、父方の叔父・甥というご関係とのことです)。
こちら総本店は、背脂中華そばだけでない、中華料理を全般に網羅したメニュー構成。「酒麺亭」と書いて「しゅめんてい」と読むだけあって、夜はお酒の呑み処として使うのもいいですね。
平日のランチであれば、この「中華そば+半チャーハン」がお得でオススメ。
ミニサラダ付で800円台だったと思います。
セットの主役、中華そば。大油です。
丸っこい麺。燕背脂の元祖「福来亭」「杭州飯店」の極太麺と比べますと、潤の中華は「中太」と言っても過言ではない、と思います。
スープは煮干し&豚骨ベース、動物系のほうが勝ってる印象で、やや甘め。薬味はもちろんシャキシャキのタマネギで、その辛味が甘めのスープとよく合います。
そして、特筆すべき最大の特徴が「岩のり」。
燕背脂に岩のりを入れた元祖がこちらではないかと思うのですが、どうでしょうか? 史上初でなくても、この組み合わせを広めた功績は大きいでしょう。背脂ラーメンと岩のり、こんなに合うなんて‥‥。ケミストリーですね。
そして、脇を固める半チャーハンとミニサラダ。
半チャーハンは、自分の好きなタイプの炒飯。半というかミニに感じるくらいで、「もっと食べたい!」ですが、サラダが付いてくるので、なんかバランスがいい気がします。
「バランス? 大脂にしてるから、確実に脂肪分過多ですゼ、旦那」
そういう時は呪文を唱えれば大丈夫! アブラカタブラ、油過多ブラ! で~す♪
「で~す、じゃないわ~い!」
ちなみに「アブラカタブラ」という呪文、語源はアラム語の “abhadda kedhabhra” だという説があり、英語にすると “Disappear like this word” で、「この言葉のようにいなくなれ」の意味とのこと(Wikipedia「アブラカタブラ」より)。
なるほど、だから「痛いの痛いの飛んでいけ」に使われるんですね、ちちんぷいぷい的に。アブラカタブラで俺の脂肪も無くなればベリーベリー助かりマウス。チューチュー♪
ごちそうさまでした。。。。
お店の住所:燕市大字小牧464-12