JR三条駅前の旅館兼食堂、「みなとや」。
「本日の日替り定食」が、680円とお手頃な値段。
なのにおかずの品数多く、しかもお魚系が多く、なんかちょっとイイ感じなことに気が付きまして、最近、頻繁に寄ってしまいます。
‥‥油っこいのが大好きだったはずなのに、いよいよお魚系を欲するお年頃になったのかしら? 順調に大人の階段のぼってる感じですな、僕の胃袋。
この日の日替わりは、「鱈の竜田揚げ」に「かす煮」。昼のみですが、食後のコーヒーも付いちゃいます!
鳥瞰図(?)でご覧ください。
右上から、鱈の竜田揚げ、かす煮、お茶。折り返して、味噌汁、煮菜(にな)、リンゴ、お新香に、大盛りご飯(大盛りは無料)。
ダブル主人公の一人、鱈の竜田揚げ。
竜田揚げにすることで、「タラは淡白で物足りない」という方にも対応。
まー、鶏の竜田揚げと比べるとさすがにサッパリし過ぎてますが、サニーレタス用の?マヨネーズに助けられました(大人の階段、上ってネーじゃん!)。
もう一方の主人公、かす煮。
鮭のガラ(って方言ですかもしかして? アラのことね)、大根、人参で、酒粕と味噌仕立て。ゆず皮もおしゃれ。
鮭の中骨も柔らかく炊かれて、美味しかったです。余談ですけど、「かす煮」ってカスって響きがなんかアレですよね。てか「粕煮」と書くほうがいいかも?
脇役の 煮菜の小鉢も いとうれし(五七五)。
ここで新潟県民でない方のために説明しよう! 煮菜とは新潟の郷土料理で、菜っ葉を煮たものなのだ!
そのままやんけという感じですが、実は塩抜きした漬物を煮るのが特徴なのです。が、家庭料理なので家ごとにレシピがあって違いも大きく、漬物を使わないこともあります。クックパッドとか検索してみるといいかもしれません。
追記:知人のお母様によると、昔は冬場に青菜を入手できなかったので、代用品として漬物を使ったのだそうです。本来の煮菜は生の青菜を使う料理で、新潟に春の到来を告げる味覚でもあるのですね。
そんな煮菜は、ご飯のオカズに良し、酒のツマミに良し。子供の頃、というか、だいぶ青年になってからもまったく興味なかったのですが、この歳になりますともう、煮菜さえあればすべてはALRIGHT by RCサクセション、っすねぇ~。
まとめますと、原価を考慮しつつ工夫した創作和食的なテイストで、なかなか面白いです。時にはお刺身まで付いちゃったりしますので、「ライオンのごきげんよう」的な、「何が出るかな何が出るかな」的な楽しみがあっていいですね。
ごちそうさまでした。。。
お店の住所:三条市南新保15-8
公式サイト:みなとや旅館(三条ホテル旅館組合のページ)
まぁ確かに若い頃は「粕煮」はいかにも年寄り臭い食べ物って思っていましたから、特に菜っ葉系の粕煮は見向きもしませんでしたね。
肉より魚が好きになり、脂っこいよりサッパリしている食べ物を好むようになって来て、あぁ…俺も歳を取ったんだなぁって感じるようになりました。
あれほど嫌いだった打ち豆と切り昆布の煮物、車麩を使った煮付けなんかが食べられるようになりましたもんね。
40代の半ばを過ぎた辺りからかなぁ、年寄り臭い食い物が好きになり始めたのは(笑)
同じく伊坂十三です。(^^)/ (大江戸捜査網が、もう古いッスね) 煮菜は、むしろ、もう好物の域になりました。