春ですなぁ~。
春ってだけでもう、なんだかウキウキしますなぁ~。なんかいいことありそうですなぁ~。
「はいこれ、おやつですよ!」
季節柄、桜餅をいただきました。‥‥って、さっそくいいことあったわ~!(笑)
この写真、関東地方にお住まいの方だと「これって桜餅と違うくね?」って感じかもしれませんね。
桜餅には二種類あるそうで、関東地方で食べられるのは「長命寺」(ちょうめいじ)。生地で筒状にあんこをくるんだタイプです。
でも、新潟で主流なのは「道明寺」(どうみょうじ)。餅米を蒸して、乾燥させて、粗く砕いたやつ(道明寺粉)であんこを包んだ、おはぎっぽい見た目です。
長命寺と道明寺、どちらもWikipediaの「桜餅」に写真がありますが、個人的には長命寺の実物って見たことないかも?
でも、どちらもピンキーなお餅と渋い緑色の葉っぱ。とても春らしい色合いで、好きです桜餅。餡の甘さと、しょっぱい葉っぱのハーモニーが最高!
桜餅の葉っぱって、食べれるのがいいですよね。柏餅の葉っぱと違って。
大人なので口には出しませんが、葉っぱを食べない方を見ると、「気取ってんじゃないわよ!」とか思います(笑)。でも、「柏餅も葉っぱ食べるよ!」って方からすれば、自分も気取って見えたりして。
というわけで、今回はこの問題について調べてみました。題して、「桜餅、葉っぱ食べるか食べないか?」(五七五)
なんのために巻いてあるのか?
桜餅に巻いてあるのは、桜の葉の塩漬け。役割は主に二つで、「餅に香りを付けるため」と、「餅が乾いちゃうのを防ぐため」だそう。
あれ? てことは、海苔みたいに食べるためではない‥‥? それもそのはず、桜餅の由来がこんな感じなのだそうです。
むかしむかし(っても江戸時代)、向島の長命寺というお寺の門番で、新六さんという人がいたそうな。毎年、桜の落ち葉掃除に苦労していた新六さん、塩漬けにしたのを餅に巻いて使ってみたら、それが大評判になって、お店を始めることになりましたとさ。めでたしめでたし。
そう、もともとは落ち葉の再利用。そう考えると食欲がなくなっちゃいますね‥‥。
でも、現在ではもちろん落ち葉ではなくて、食用に加工された専用の桜の葉を使ってるそうです。スーパーとかでもたまに売ってるみたいです。
食べても大丈夫なものなのか?
元をたどると落ち葉な、桜餅の葉っぱ。でも、食べれるか食べれないかと聞かれたら、塩漬けですし食べれます。
ですが、長期間に渡って大量に食べ続けるのは問題アリ!
桜の葉は、塩に漬けることでクマリンという成分を含むようになります。クマリンは桜餅の香りの成分なのですが、肝臓や腎臓に対して毒性があります。
そのため、クマリンは食品添加物としても認められていません。ですが、常識的な量の桜餅を食べる程度なら問題はないそうです。
つまり、答えは「桜餅の葉っぱは食べれる! ただし常識的な量に限る」です。毒性があったとは、驚き桃の木桜の木ですよね(なんやそれ)。
マナー的にはどうすべきなのか?
礼儀正しくお菓子をいただく場所といえば、茶道の茶会。
茶席でのお菓子は、「懐紙に取って、黒文字で一口大に切って食べる」のが基本みたいです。黒文字ってのは、つまようじのデカいやつというか、和風のナイフ兼フォークみたいなアレのことですね。
ただし、なんでもそうするとは限らなくて、お菓子の種類によるらしい。ちっちゃい干菓子はそのまま食べるし、もなかは手で割って食べるそうです。
で、桜餅はどうかというと、基本、黒文字で切って食べるみたいです。
ネットで調べた限りでは、黒文字で切れるようなら葉っぱも餅と一緒に食べて、でも、切りにくいようなら葉っぱは外して餅だけ食べる、ってのが多いようです。
というわけで、答えは「所作が美しければどっちでもいい!」だと思います。
一見投げやりっぽいですが、マナーは他の人に不快感を与えないようにするためのものだし、当然っちゃ当然かも。ちなみに、食べなかった葉っぱは懐紙に包んで持ち帰るのだそうですよ。
和菓子屋さんに聞いてみた!
桜餅の葉っぱ、作る側としてはどうなのでしょう? 食べるものとして作ってるのか、はがすものとして作ってるのか?
知り合いの和菓子職人(兼ギタリスト兼オーブンねんど作家)である「ま~す」さんに聞いてみたところ‥‥
食べるべき! ぜひ食べてほしい♪
とのことでした。食べる葉、いえ、食べる派の自分と、ガッチリ意見の一致を見たのです! (^^)/
ただし、先の話に出てきた新六さんのお店である老舗「長命寺桜もち」の公式サイトには、
葉をはずして、お餅にうつった桜葉の香りと餡の風味をお楽しみください。
とあります。
ですので、この答えは「作る人やお店によって違う!」となるようです。
結論。桜餅、葉っぱ食べるか食べないか?
以上をまとめますと、「お好きなように♪」となります。和を以て貴しとなす、いかにも日本的な答えに餅つきました。いや、落ち着きました。
けど、正直やや残念。もーちょっと、もーちっと(餅だけに‥‥)、盛り上がるのかと思ったのに。
なお、よくよく考えますと、桜餅の葉っぱは前年の葉の塩漬け。てことは、厳密には春のお菓子とは言えないような気がしなくもない。その辺もま~すさんに聞いてみましたら、
葉だけでなく、使ってる餡の小豆も、道明寺のもち米も前年のものだけど、和菓子とは季節のものを味わうのではなく、色合いなどから風情を味わうものだと思います。
とのこと。
風情を味わうのが和菓子。‥‥なるほど粋だぜ! 桜餅の葉を食べるか食べないか調べるなんてのは、野暮もいいところだったのかもです。
ま~すさん、いろいろ教えてくださってありがとうございます。とても勉強になりました。サンクスです! \(^o^)/
記事のネタ、ひとついただいてしまいました (^^ゞ 事後報告で、ごめんなさい (-人-)
ま~すさんのブログはこちらです。Facebookページもあります。
ごちそうさまでした。。。。。
大盛り様、お早うございます。
つい先日ですが、朝の出勤の際に聴いていたラジオ番組の中で、桜餅の由来を説明していました。
普段は甘い物をあまり食べないのですが、桜餅だけは好んで食べます。
葉っぱを食べる派、食べない派。
私は食べる派ですね。
あの香りが好きで食べています。
食感も他の餅や団子には無い食感もありますしね。
でもあの香り成分に毒性があるのは知りませんでした。
おかげ様でまた1つ、会社でウンチクを垂れるネタが増えました(笑)
桜も、あっという間に散ってきましたね。自分は、お酒と甘い物を一緒に食べるのも平気です。(^_^;)