2018年6月のお話、三金食堂です。
食堂の建屋としては、市内で一番クラシカルなように思います。雨板張りの外壁はもう芸術の域。いつ見てもほれぼれ、ステキすぎ。
「中華そば」の暖簾の赤が差し色になってて粋です、映えてます。長く伸びる換気扇のダクトも、煙突みたいでカッコいい。風情ありすぎ。
そのダクトの向こうは‥‥
お勝手の周囲を覆う、雨除けの波アタン。
ええ、方言です。標準語では「波トタン」ですね。新潟ではトタンをアタンと呼ぶのです。
新潟ではってか、実は県央地域独特の呼び方みたいですけど、とにかく私が子供の頃からトタンはアタン。昔からそうだったんです。そうでアッタンです(無理のあるダジャレ)。
トタン・アタンは‥‥って書くと、漫才コンビみたいw どうも~、新潟トタン・アタンですぅ~♪
いえ違いました。トタン・アタンは鉄にメッキした板、つまりメッキ鋼板のことなのです。錆を防ぐためにメッキするわけですが、ずっと続くわけではなくて、メッキの寿命が来ると錆びるんですよねぇ~。
実は、トタンとアタンには違いがあって、トタンは錫(すず)メッキで、アタンは亜鉛メッキなのだそうです。より錆びにくいのはアタンのほうなので、新潟は雪国なのでアタンのほうが普及したのかもですね。
追記:改めて調べてみますと、錫をメッキした鋼板はトタンでなくブリキでした。やっぱ違いはないのかもです。また、アタンという呼び方の由来についてはいんぷさんのブログに考察記事があります(アタンとトタン)。そちらもぜひご覧ください。
なお、現在建材として主流なのはガルバリウム鋼板(通称ガルバ)です。ガルバはアルミと亜鉛の合金をメッキした鋼板で、アタンよりも錆びにくく長寿命なのです。
さて、建てもの探訪はこれくらいにして、中に入りましょう。店内もいい味出しまくりです。
手書きのメニューは、なぜか美味しそうに見えます‥‥よね?
下に視線を移動しますと‥‥
本棚の上にちょこんと座る、あみぐるみ。かわいい。
この子、お店のお母さんが作ってるのかな? 三金食堂のゆるキャラ「三金ちゃん(仮)」ですね。
先回はカツカレーライスをいただきましたが、今回は少し悩んでこちらにしました。
「かつ丼」です。
ワタクシ好みの蓋付きじゃあーりませんか! グッドルッキング!
中身は‥‥
こちらもグッドルッキング!
トンカツは厚々、イイお肉使ってなさる。今回はちょっと揚げすぎな感じもしますが、許容範囲。
濃い目の味付けで、そこがまた「ジスイズ昭和ノ食堂カツドン!」って感じで美味し! けど、やっぱカツカレーのほうが好きかなぁ~、比べると。
ちなみに、三金食堂には駐車場がございませんのでご注意ください。合法的には東三条駅前(長崎屋の跡地)の市営駐車場とかを使うことになるかと思います。5分ばかし歩くことになりますが‥‥。
ごちそうさまでした。。。。
お店の住所:三条市一ノ門2丁目1-14