三条市 神田屋商店 うなぎ蒲焼き / 東京のおじさん、思い出の丼重。

うなぎの神田屋こと、神田屋商店。

毎年、土用丑の日の前後には特売が行われます。三条新聞に出る広告で丑の日が近いことを知るのは、三条市民あるあるです。

2018年の夏も、もちろん蒲焼きを買いに行きました。いつもは鰻丼にするのですが、今回はこうしてみました。

神田屋の蒲焼きで作った鰻重

鰻重です。器が違うだけですけど、ゴージャス!

和食は「目で食べる料理」と言われますが、まさしく然り。お重に盛り付けると、美味しい神田屋の蒲焼きがさらに何倍も美味しそうに見えます。

一人前のご飯もの(どんぶりもの)を盛り付けるための重箱は、「丼重」と呼ばれます。

今回使った丼重は、実際に鰻屋さんで使われていたもの。私のおじは東京で鰻屋を営んでいたのですが、高齢のために閉店し、父が丼重をもらってきたのです。

私は、おじを「東京のおじさん」と呼んでいます。東京のおじさんの丼重は、朱と黒の漆塗り(?)で、重厚です。年季を感じます。

丼重の蓋の裏はうなぎ五百川の店名入り

蓋の裏には、「うなぎ 五百川」と店名が入っています。

五百川は「いもがわ」と読み、旧下田村の地名です。東京のおじさんは、自分の出身地を店名にしたのです。

おじさんは下田の山の奥で炭焼きの仕事をしていたのですが、うちの父親に鞄ひとつ隠してもらって、家出同然で東京の先輩を訪ねて行ったのだそうです。たぶん戦後まもなくくらい?

先輩の元で鰻の調理を学び、独立して開いたお店が五百川。炭焼きから、炭火焼きの鰻屋へ。ワンストップですね。(違うわ!)

五百川は、ずいぶん繁盛したそうです。私も一、二度行ったことがあるはずなんですが、幼かったのでよく覚えてません。

東京のおじさんの丼重でいただく、三条の神田屋の蒲焼き。思い出が上乗せされた鰻重は、いつもにも増して美味しかったです。

‥‥って書くとなんか東京のおじさんが亡くなったみたいですけど、今も健在。東京で元気に暮らしております (^^) 閉店してなかったら喜んで遊びに行くのになぁ~、残念♪

てなわけで1月なのに土用丑の日のお話でした。でも、実は!

土用丑の日って夏だけじゃなくて、春夏秋冬それぞれにあるのです! そして、ウナギに一番脂が乗るのは冬。冬土用の丑の日に蒲焼きを食べると、旬のウナギを味わえる!

神田屋商店でも冬土用の特売を行ってるそうです。詳細はこちらでご覧ください。電話での注文は0256-32-1376からどうぞ。

ごちそうさまでした。。。。。

お店の住所:三条市直江町3-2-41

公式サイト:うなぎの神田屋

投稿者:ユキヒロック

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  1. ハートウオーミングな
    ステキなお話です。

    そして
    うなぎ屋さんの
    親戚!コレもイイ!!

    ここだけの話
    弟が寿司屋の娘さんと
    付き合ってた事があって、
    そんときゃそりや、
    相当期待したものです!

    寿司食べ放題!!

    1. お世話様です。そうでしたか、お寿司食べ放題は残念でしたね。。。子供の頃、すし屋のケンちゃん的なのに憧れていました。
      家がお寿司屋さんだったら・・・考えただけで涎が♪ 
      ケーキ屋ケンちゃん、おもちゃ屋ケンちゃん。おそばや、フルーツ、パンにカレー。
      ・・・嗚呼、ケンちゃんになりたい。(∀`*)ゞ

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