2018年の年末のこと。スーパーでこれを見かけて、思わず買ってしまいました。
ヤマザキの「レモナック」。商品名はレモナックですけど、レモンケーキです。なつかし~♪
レモンケーキは子供の頃から好きです。でも、ナウなヤングたちには説明が必要かもですね。
ヤマザキの商品情報ページによれば
レモン型のスポンジをほのかなレモンの香りのするレモンチョコレートのアイシングでコーティングしたスポンジケーキです。
なのです。
最近はあまり見かけなくなりましたけど、昔はどのケーキ屋さんにもありましたよね、アラフィフのみなさん? 同じ形で、レモンじゃなくてチョコのやつもあったなぁ~。
Wikipediaでレモンケーキについて調べてみますと、
広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)で、大正8年(1919年)3月4日~3月12日まで開催された「似島獨逸俘虜技術工藝品展覧會」の菓子即売所で、日本初のバウムクーヘンと共にレモンケーキが販売されて大好評だったという。
とありました。
似島(にのしま)というのは広島県の島でして、そこには第一次世界大戦のドイツ人捕虜収容施設があったのだそうです。当時の日本は連合国で、ドイツは敵国だったのですね。
その似島で作られたのが日本初のレモンケーキで、思わず「そんな昔からあったんだねぇ~」ってなったのですが、これはどうやら私の愛するレモンケーキとはちょっと違うものみたい。
ドイツ人捕虜が作ったということは、バウムクーヘンと同じくドイツのケーキだったはずですよね? ググってみたら、ドイツにはツィトローネンクーヘン(Zitronenkuchen)というケーキがあるのです。
ツィトローネンはレモン、クーヘンはケーキの意味なので、レモンケーキなのですが、形が違います。長方形だったり丸かったりリング型だったりで(画像検索)、レモンの形ではありません。
では、レモンの形のレモンケーキが生まれたのはいつなのかというと、どうやら1973年(昭和48年)らしいです。
こちらのWebアーカイブによると、パンやケーキの焼き型メーカーである千代田金属工業株式会社がレモン型の焼き型を作成したのが1973年だそう。この焼き型はレモンケーキのレシピとセットで販売されて大ヒット、全国的なレモンケーキブームが起きたのだそうです。
型が作られたのが昭和48年ってことは、ブームが起こったのはたぶん昭和50年代前半くらい? 私の体験とも一致します。
子供にとっては洋菓子のほうが和菓子より「偉い」ですし、いただきものがレモンケーキだった日にゃーテンションMAX。兄弟間で奪い合いになったものです。ドンピシャのレモンケーキ世代です。
‥‥これ、「甘酸っぱい思い出」ではないですね。レモンケーキにまつわる恋バナとかできればよかったんですけど。
そんなレモンケーキですが、最近はまた復活しつつあって、コンビニスイーツとしても販売されてたりするようです。
でも、そういう最近のレモンケーキにはちょっと納得いかない。
まず、サイズが小さい。レモンケーキはやはり大きさもレモンの実物大であってほしい。少年よ大志を抱け、レモンケーキよレモン大であれ!(うまいこと言ったつもりマン)
そして、味が良すぎ。理不尽ですが、レモンケーキのレモン味はレモンエッセンスてかレモンフレーバーであってほしい。
いくらレモンだからって、レモンピール入れたりするのは反則ですよ反則。そういう意味で、ヤマザキのレモナックは良いです。好きです。
レモンケーキは美味しくなりすぎてはいけない。昔の味のままの、昔ながらのレモンケーキを食べたい。
これをずっと言っていきたいと思っております。そう、それこそ口を酸っぱくして。‥‥レモンだけにね! (^_^;)
なお、ヤマトヤでは今でもレモンケーキを作ってるみたいでした(ヤマトヤ公式サイトの特選銘菓のページ)。三条市近辺の方はレモナックと食べ比べるのもおもしろいかもですね。
ごちそうさまでした。。。。