令和1年の9月に惜しまれつつ閉店された、新潟市西蒲区…巻の『古潭(こたん) 』。閉店の時には巻商店街の端から端まで大行列になったと聞いております。
まだ閉店のお知らせの出ていなかった2019年の3月に訪れたのが、私は最後になりました。
巻の地元の方は、もちろんですが…「高校生の頃の思い出の味!」と言う方も多いですね。
白味噌系なのですが、なんとも表現しがたい「アッサリ濃厚」なスープと、黄色い麺が超絶マッチしている味噌ラーメン。
(私は初めてではないのですが…)「初めてなのに懐かしい」と言いますか、表現に困る美味しさでした。
あ!「人柄が味になってる」と言うのが一番合ってるような気もします。
狭い店内でしたが、上手に席を譲り合いながら和気あいあいなアットホームな雰囲気の奥さんと、職人さんとして真剣に直向きにラーメンを作ってる旦那さんの姿が対照的でした。
なので、正確には「ご夫婦の、お人柄が味になってる」と言った方が良いのかもです。
もういただけないと思うと悲しいですが、新潟県内の味噌ラーメン界の大きな損失と思います。どなたか引き継いでいただきたい一杯でした、残念です。
私はバンドで巻のミュージシャンに連れて行ってもらったのが最初だったと思います。
およそ、30年前のこと。まだ、現代のようにネットもなく、雑誌も今ほどラーメン店を特集するような習慣もなく、とにかく情報は口コミだけが唯一でした。
その中でも、「巻の古潭の味噌ラーメン」というのは、すでに伝説のように伝わっていました。
残念ながら本当に伝説になってしまいましたが、長い間お疲れさまでした。
ごちそうさまでした。。。。。
お店の住所:新潟市西蒲区巻甲2908-6