東京都杉並区 荻窪中華そば 春木屋 荻窪本店 / 伊丹映画「タンポポ」と、春木屋。

2019年の年末に行った「東京タイムトラベル 冬の陣 2019」。(東京タイムトラベルについてはコチラをご参照ください

大阪であれば冬の陣の後に、夏の陣なのでしょうが、こちらは季節に逆らわず、夏の陣2019の後に、今回の冬の陣2019です。

荻窪 春木屋 (8)

荻窪ラーメンの代名詞「荻窪中華そば 春木屋」。ええ、並びましたよ。(^^)/

史跡を巡る旅ですので、いつも食事は栄養補給な感じで蔑ろでしたが、今回は珍しく東京らしさを堪能。しかも、ど真ん中メインストリームを駆け抜けます。

荻窪 春木屋 (9)

行列に並びながら、パシャ♪ 推しは、わんたん麺なのね。

荻窪 春木屋 (10)

よ! 春木屋~!(^^)/

荻窪 春木屋 (11)

カウンターと、チョロチョロとテーブル席。

10人も入れば満席。15人は入れないんじゃないだろうか? こんなに有名なのに超狭小店だったので驚きました。カウンターの目の前で数人前を一度につくるスタイル。

行列になるお店って、本当に美味しかったり、お店のネームバリューが大きかったりする場合もありますが、単に客席が少ないから行列になるパターンと、太麺だったりして作るのが遅く、オペレーションが悪くて行列になるパターンもありますよね。

私は後者を「負の行列」と呼んでますが、春木屋の場合は有名なのに狭いと言う複合的要因のようです。

荻窪 春木屋 (14)

「中華そば」、850円也。

なんと!? 大盛りは1050円! さすがに躊躇しました。(;^_^A

ここまで来てケチくさいこと言わなきゃいいのに、性分だから仕方なし。

荻窪 春木屋 (7)

「名物に旨い物なし」などと言う、ことわざもございますが、想像していた昭和の味とは違っていましたが、正直…美味しいと思いました。(^^)

節香る魚介系スープに、もっと黒いイメージだった醤油は甘味があって、色は琥珀色。具材はメンマとチャーシューと海苔とネギ。

麺が「昔ながら」ではなく、ゴワっとした感じで、現代の若者にもウケそうな今風の麺で驚きました。時代に合わせて進化されてるのかしら?

お店が狭小なのも、あの雰囲気を残しているからこその、この味なんじゃないかなぁ~と思いました。

荻窪ラーメンと言うと、伊丹十三映画「タンポポ」を思い出す方も多いかと思います。映画の中に出てくるラーメンの食べ方の指南は、東海林さだおさんの「ラーメン大好き」って本の中の一節なんですよね。

「そうしましたらですね、こう、なんとなく箸の先でですね、ラーメンの表面をならすというか撫でるというか、そういう動作をしてください」
「それはどういう・・・」
「別に意味はありませんが、ま、なんていうかラーメンに対する愛情の表現のようなものですね」
「ハイ」
「次に箸の先でですね、焼き豚を軽く二,三度つついてからつまみあげてください」
「いきなり焼き豚からいくわけですか」
「いえ食べてはいけません。さわるだけです」
焼き豚を箸の先でいとおしむようにつつき、それからつまみあげ、右上方の位置に沈ませ加減に安置するのだと言う。そして心の中で、
「あとでね」
と詫びるがごとく媚びるがごとくつぶやいて欲しいと言う。

東海林さだお 著 ラーメン大好き!より

映画「タンポポ」に出てくるラーメン店は「春木屋」ではなく、同じく荻窪にあった「佐久信」が再起をかける姿をテレビ番組(愛川欽也の探検レストラン)で応援、放送した話をヒントにしてるそうです。

ただ、映画のロケに使われたお店が、「春木屋 軽井沢店」だったそうですので、映画に出てくる映像のラーメンは「春木屋だったのではないか?」と言われてるようです。

そんなことを鑑みますと、やはり一度は行けて良かったです。お値段以外は納得です。(笑)

一度は…とは言いましたが、実は自分が20歳頃に、仲間たちと「人気の荻窪ラーメン食おう!」って食べに行ったことがあるのですが、はっきりと「春木屋」だったか…記憶が曖昧なんです。

交差点の角で、もっと広いお店だったように思うけど…スープの色ももっと黒かったように思うのです…あれはどこのラーメン店だったのだろう?(って、聞かれてもねぇ~?)

しばらく「東京タイムトラベル2019冬の陣」が続きます。東京に行けない分、ブログの中だけでも旅気分で読んでいただけますと嬉しいです。

ごちそうさまでした。。。。

お店の住所:東京都杉並区上荻1丁目4-6

投稿者:ユキヒロック

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  1. マンモスと申します。いつもくだるお話で楽しんでいます?
    春木屋さんは大昔(60年前)はもっと醤油色が濃かったです。
    10年くらい前に食べた時は写真と同じくらいかな?
    僕のラーメンの原点です。

    ところで 大盛 なんて上品な言葉でしょう。
    メガとかギガではなく、ユキヒロックさんの性格が出るみたいですね。
    これからも楽しみにしています。

    1. マンモスさん、コメントありがとうございます。
      下っててすみません。(^_-)-☆ ご贔屓いただきありがとうございます。
      60年前の春木屋さん…やはり、醤油色濃かったでしたか。
      大盛りは、もう苗字みたいに「オオモリ」と呼ばれております。(^^)/
      今後ともよろしくお願い致します。

  2. 春木屋は値段が確かに高いですよね。私も倅を連れて行き、並びました。東京
    ラーメンの原点なんですかねぇ。言わせてもらうと、言っててますが、(すみません)個人的に東京ラーメンは少し太いと思っています。そう言ってしまうと燕の背油ラーメンはもっと太いですね。南関東に10年住みました、個人的には、横浜、反町の「シナチクテイ」が一番でした。今は新潟西堀の三吉屋ですね。これが今までの中で最高です。歳のせいか、細いのがいいです。

    1. 春木屋さんは、この時は高いと思いましたが、今の新潟も1000円も当たり前のラーメンが沢山になってきましたね。
      西堀の三吉屋、良いですね。その流れですと、古町10番街の「拾番」も良いですよね。

  3. ありがとうございました。10番街の拾番、明日か明後日にはいってみたいです。

    1. 拾番のスープは透明で美しいですので、見るだけでも価値があるかと思います。
      あ、ぜひ見るだけでなく食べてみて下さい。(笑)

  4. 角にあったスープの黒い店は「丸福」ですね。今ある同名の店とは別物です。
    駅前整備で立ち退いた後、武蔵野市の緑町住宅に定食屋の移転後に入り、知る人ぞ知る店となりました。数年営業後閉店になってます。

    1. コメントありがとうございます♪
      詳しく教えていただき感謝です。(^^)

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