東京タイムトラベル2019冬の陣。
二日目は単独行動で浅草演芸ホールに落語を観にきておりました。よせばいいのに、寄席通い…落語ばっかり見てると、人生の落伍者になったりしませんかねぇ~。(^^ゞ
創作落語 お題:「そばとかつ」
「笑ったあとはやはり、お腹が減るもんですなぁ~」と演芸場を出て、周囲をぐるっと見回しますと一軒のお蕎麦屋さんが…
「お! こんなとこに『名代富士そば 浅草店』があるじゃねーか。傍(そば)に蕎麦屋か?…洒落てるじゃねーか!」…とかなんとか言いながら、八っつぁんとお千代さんの夫婦がお店に入ります。
「おい、お千代! あれだろ、富士そばだろ? 富士そばのカツ丼が大好物でよー、富士そばだったらよ、おいら別に無理に、蕎麦がなくたって良いんだよ!」などと啖呵を切るように、富士そばの安っぽいカツ丼が好きだと主張する八っつぁん。
「じゃー、八っつぁんは、カツ丼だけで蕎麦は要らねってんだね? じゃー、あたいは蕎麦とかつ丼の『かつ丼セット』にしようかねぇ~♪」
(おっと、参ったね、そんなセットなんてのがあんのかい?早く言えよ~)見栄を切った手前、困った八。
「っと…とは言ったものの、いや、そりゃー、蕎麦も無いよりは~あったに越したこたぁ~ねーじゃねーか、、、いや、あったに越したことは無いではございませんでしょうか…でごぜ~ます。」
「八っつぁん、それじゃ~どうすんだね? 蕎麦いるのかね? 要らないのかね?」
「そりゃ、あれだよ、蕎麦屋に来て、蕎麦食わねーやつは野暮ってもんよ。だって昔から…そう、相場(蕎麦)が決まってるじゃね~かい。」
「なにつまんない駄洒落でごまかそうってんだよ、最初っから、そうお言いよ、おまいさんも馬鹿だねぇ~」
「いや、馬でも鹿でもねぇ~ 豚だよ、カツ丼は…!」
えー、こう言った小噺…枕噺には、蕎麦の話なんかがちょうど良いようで…ええ、枕には蕎麦殻がちょうど良い…なんてね。(^^)
お後がよろしいようで…。
…と言うことで、脳内で創作落語(小噺・枕噺)など考えながら待っておりますと、あっと言う間に「かつ丼セット」の登場です。
蕎麦は冷たいのと温かいのと選べたと思いますが、2019年の年の瀬は寒かったですからね、「温」にしました。スイッチON!
落語の中の「八っつぁん」じゃありませんが、私も蕎麦がなくても良いくらいに、富士そばの安っぽいカツ丼が好き。
まー、安っぽいと言うより安すぎるカツ丼なのですが、これが堪らなく好き。高くて美味いのは当たり前で、安くて美味いから価値があるってもんじゃないでしょうかねぇ~。
蕎麦も蕎麦と呼んで良いものか?ってくらい極限まで、そば粉を使わない、ほぼ小麦粉のような安くて速い、誰がどう作ろうが間違えっこない冷凍そばが好き。
「喉越し?」 んにゃ、歯で噛むとプチプチ♪って言うくらい、ボッソボソの蕎麦が堪りませんね。
天晴! 富士そば。
ごちそうさまでした。。。。
お店の住所:東京都台東区雷門2丁目19-11(中村ビル)