燕市(吉田)中華料理「过來(クォウライ)」。
祝・漢字表記♪ そうなんです!「过來」と言う漢字がPCでも表記できるようになったんです。
中華な装飾品が飾られた店先のショーケース。 写真右下の茶色い人形が気になります。
調べてみたら…「中国の七福神」みたいな感じで、「八仙人」と言うらしいです。
「八仙人」
中国の八仙、八人の仙人とは、李鉄拐(りてっかい)、漢鐘離(かんしょうり)、呂洞賓、(ろどうひん)、藍采和(らんさいわ)、韓湘子(かんしょうし)、何仙姑(かせんこ)、張果老(ちょうかろう)と曹国舅(そうこっきゅう)の8仙人。
いずれも民間人から仙人になったらしく、庶民のヒーローのような存在。
日本人が「七福神」を誰でも知っているように、中国では「八仙人」といえば、知らない人はいないほど、非常に有名なんだそうです。
えーっと。
四人しかおりませんが…四仙人ですな。
神通力を使っての所業、振舞、為業。
行くと必ずショーケースの、ひと芝居(アトラクション)を見てから店内へ。
いつもの「ラーメン」です。
食品サンプルはチャーシュー乗ってるので、「チャーシューメン」みたいですね。
白髪ねぎに隠れてますが、薬味・香味的な挽肉ベースの玉が乗るのが特徴的です。
ナルトでなく、カマボコなのも、なんか可愛い。
ふたたび、『八仙人』の話に戻りますが…
『八仙人』
・李鉄拐(りてっかい)名は李岳(りがく)と言われます。
・漢鍾離(かんしょうり)名は鍾離権(しょうりけん)です。漢の時代の人とされますので、漢鍾離と呼ばれます。
・呂洞賓(りょどうひん)また呂祖(りょそ)・呂純陽(りょじゅんよう)とも呼ばれます。名は呂嵒(りょがん)または呂岩で、洞賓は字。
・張果老(ちょうかろう)名は張果(ちょうか)です。後ろ向きのロバに乗るのが有名です。ロバは要らない時に紙になって持ち歩けるそうです。
・何仙姑(かせんこ)八仙の紅一点、唯一の女性です。
・藍采和(らんさいか)謎の多い人物で、男か女かはっきりしてないそうです。
・韓湘子(かんしょうし)名は韓湘です。韓愈の甥だと言われます。
・曹国舅(そうこくきゅう)名は曹景休(そうけいきゅう)と言われます。或いは曹佾(そういつ)だとも言いますが、これは史書に記録がある人物に附会したものだと思われます。
この八仙人が活躍する話で、一番有名なのは『八仙過海』の要約をお届けして終わりたいと思います。
『八仙過海』
明の時代に、呉元泰という人が2巻56話の『八仙東遊記』という小説を書き、以後、登場仙人たちの名前が統一されました。
その小説の後半に、八仙人が揃って出かけて冒険する「八仙過海」の話があります。
ある日、八仙人は東海の蓬莱山を訪れるため、呂洞賓が李鉄拐の杖を船にして、それに乗って(通常,仙人は乗り物として雲を使う)出かけます。彼らは、酒を飲んだり、歌を歌ったりしてにぎやかに航行して行きました。
この日、海底でぶらぶらしていた花竜太子は、ふとどこからか美しい音楽が聞こえてきたので、音楽に誘われて浮上してみると、八仙人が目に入りました。東海を管理する竜王の7番目の息子で、暴れん坊の花竜太子は、八仙人の中の美しい女性仙人の何仙姑に一目ぼれしました。そして、何仙姑を奪おうと、大きな波を立てて船を転覆させ、何仙姑を奪って竜宮に拉致してしました。
大波が去って海面が静かに戻った後、仙人たちは何仙姑がいなくなったことに気づきました。 七仙人は何仙姑を助けるために、ただちに竜宮まで駆けつけましたが、花竜太子は海老や蟹などが化けた妖精たちを率いて応戦しました。
漢鐘離の道具は、ガマの葉でつくったうちわで、それを使って、妖精たちを遠いところまで吹き飛ばしました。李鉄拐は杖で、花竜太子が化けた大きな鯨と戦います。しかし、花竜太子は次に大きなタコになり、李鉄拐の手や足をきつく締めつけて、李鉄拐を丸ごとお腹に吸い込んでしまいました。
これを見た藍采和は、急いで自分の道具である花かごを持って、タコを覆おうとしましたが、タコは海蛇に化けて、東へ逃げようとしました。張果老はこれをロバに乗って追いかけましたが、ロバの足は蟹に噛まれてしまいます。すると曹国舅が蟹の妖精を殺し、張果老を助けました。
こうして、7人の仙人は力を合わせて花竜太子を破り、何仙姑を助け出しました。
めでたし、めでたし。
この物語から中国のことわざで、「八仙過海、各顕神通(または各顕其能)」=「おのおのが自分の得意分野で全力を尽くす」という意味が出来たそうです。
※八仙過海、各顕神通=はっせんかかい、かくけんしんつう
まー、四仙人しかいないのですが…『八仙人』を画像検索しますと、、、こんな感じ。
「むむ?! 全然違うやん!」
そもそも、ショーケースに飾られてる人形が『八仙人』かどうかも疑わしくなってきました。
いや、「SDガンダム」仕様になってるだけだな、きっと。
ま、そういうことにしといて! お願い! プリーズ!
ごちそうさまでした。。。。
お店の住所:燕市吉田東栄町40-12