西燕駅近くの、「花岡食堂」。
某雑誌のラーメンランキングで、かなりの上位になったお店です。
(いい意味で)なかなかマニアックなランキングだなぁ~、と思いましたが、ランクインてことは、いわゆる「サクラサク」ですね。いや、花岡だけに「花は咲く」?
ラーメンは燕背脂ですが食堂系のスタイルで、まつや食堂や大むら食堂に近いような気がします。
醤油味なのですが、「塩醤油背脂」っていう表現のほうが近いような? スッキリとソリッドに整った味、といった印象。ええ、確かに美味しいと思います。
花岡食堂は、杭州飯店の近所っちゃー近所なので、大木の影に隠れてしまってる感があるかも? でも、好きなラーメンです。
肉そば(チャーシューメン)を頼むと、チャーシューの厚切り具合がなかなかパネーッ! ですので、そちら方面がお好きな方はぜひぜひ。
にしても、燕の食堂の値段設定が強気な件。
「燕は高い」とずっと言ってるのですが、三条の食堂より100円くらい高い。市内の食堂はどこも横並び的お値段なところをみると、組合かなんかで決めてる感じがします。
でも、最近はラーメン700円が当たり前になってきましたね。逆に時代が燕に追いついて来たのか? 燕の食堂がこのまま値上げをしなければ、逆転する日も近いかも?
ここで、ちょっと考えてみましょう。住宅兼用の持ち店舗で、厨房機器も全部揃っている、夫婦のみで営んでいるラーメン店。果たして1日何杯売らないといけないか?
経費をざっくりと計算してみますと、持ち店舗だから家賃は無し。人件費は、お給料という形ではないけど、夫婦だし月に最低30万円は欲しいところ。
水道光熱費などの諸経費が10万円だとすると、月に40万円必要。ひと月あたりの営業日が25日として、40万÷25日で、1日あたりだと1万6千円。
700円のラーメンで、仮に利益率を35%とすると、1杯245円が粗利なので、16000÷245=66杯分(小数切り上げ)となります。1日8時間営業するなら、1時間に8杯以上売らないといけません。
実際は家賃が必要な場合が多いでしょうし、厨房機器の故障とかで買い替えが発生すれば、ローンの返済も必要になるでしょう。さらに、アルバイトを頼むとなったら‥‥。
「一杯700円は高い」とは言えなくなりますよね、全然。
労働時間は、仕込みを考えたら10時間12時間は当たり前だろうし、売り上げが必要なら休んでる場合じゃないから無休で長時間営業、ってことになるだろうし。
肉体的にも精神的にも、金銭的にも楽なことはひとつもない。お客さんが「美味しい」って喜んでくれるから続けられる、ってのは本音だと思います。
高いだの安いだの言っていた自分を反省しつつ、今日も美味しいラーメンをいただけることに感謝。
ごちそうさまでした。。。
お店の住所:燕市花見24-2
こんにちは
いつも楽しく拝見しています。
当方飲食店とは関係ない素人ですが,諸経費10万円には原材料費(スープの原料,麺,チャーシューの豚肉代などなど)も含まれているのでしょうか?
なんかもう少し出費がかかるような気がしますが・・。
コメントありがとうございます。
原材料費の金額(仮)の数字も載せておけば良かったですね。
私も食べる専門のズブの素人ですので、あくまで仮の単純計算ですが、
人件費30万円+10万円はお店の光熱費など・・のなどには麺やスープの原材料費は含まれておらず、
1杯700円*粗利35%だと、1杯455円が原材料費と言う仮の計算です。
お店の家賃なしで考えて、最低限の人件費と光熱費が
月に40万円掛かるとすると粗利245円では一日に66杯で
やっとペイと言う単純計算です。
現実的にはもっと厳しいんだろうなぁ~と思った次第です。