やぁ、わしじゃよ。 大盛り研究所・所長のユキヒ☆ラボじゃ。
今回から「ユキヒラボ」の真ん中に星印を入れてみたぞ。「つのだ☆ひろ」みたいでカッコイイじゃろ? ♪メリージェーンオンマイマ~イン、少しづつキャラを確立していこうという魂胆じゃ。我ながら浅はかじゃの~(笑)
さて、今回の記事についてじゃ。以前、新潟五大ラーメンのひとつ・三条カレーラーメンの研究成果を発表したわけじゃが、「残りの四大ラーメンは書かないのか」とご指摘をいただいたので、随時書いて行きませう、というわけなんじゃよ。
というわけで、今回のテーマは「新潟あっさり系ラーメン」についてじゃ!
もくじ
新潟あっさり系ラーメンとは?
まずは新潟あっさり系ラーメンの定義から。「新潟支那そば系」「新潟島系」と呼ばれることもあるようじゃが、ここはひとつWikipediaの記事からコピペ、いや、引用してみよう。物は言いようというか、便利な世の中になったものじゃな。
「新潟あっさり系ラーメン(にいがたあっさりけいラーメン)」とは、新潟県新潟市中央区、主に新潟島周辺が発祥の新潟の代表的なラーメンの種類。ラーメン王と呼ばれるライターの石神秀幸による新潟四大ラーメンの分類では新潟流あっさりしょうゆラーメンである。
うむむ‥‥。引用してみたはいいが、これではどういうラーメンなのか分からんわい。
わしが考える新潟あっさり系ラーメンの特徴は、なんと言っても極細麺と澄んだスープじゃ。スープの中に麺がはっきり見える、言うなればスケルトンなラーメンじゃな。
聞くところによると、もともとの発祥が屋台なので、茹で時間の短い極細麺を使ったのだそうじゃ。スープは醤油味が基本で、濁らせない動物系と、煮干しや昆布の和風魚介系を組み合わせることが多い。香りがたまらんスープじゃのう。
しかし、石神 “ラーメン王” 秀幸さんは凄い方じゃの~。この人が分かりやすくカテゴライズした結果、それまで皆がうっすらと思っていたことを伝えやすくなったわけじゃ。新潟のラーメンブームを作った御仁と言っても言い過ぎではアルマイト、いや、あるまいて。
代表的なお店
さて、ここでは新潟あっさり系ラーメンを代表するお店をいくつか挙げてみるぞ。
三吉屋
小さい画像で申し訳ないのお‥‥。2008年にガラケーで撮影した一枚なんじゃよ(笑)。写真が悪いせいで分かりにくいのじゃが、本来のスープの色は限りなく透明に近いアンバー(琥珀色)、夏は冷やし中華も人気のお店じゃ。ちなみに読みはみよしやじゃなくて「さんきちや」じゃよ。
お店の住所:新潟市中央区西堀通5番町829
信吉屋
すまんのう、写真が見つからんのじゃ。三吉屋さんより動物系と昆布出汁がもう少し強め、という印象かな? トッピングのワンタンが有名じゃ。
本町中央市場の雰囲気も相まって実にいい感じのお店なんじゃが、カウンターだけなのでいつも満席なのが玉に瑕。閉まってることも多いの~。
なお、信吉屋さんは、製麺工房ドリーム 本店(新潟市北区木崎1816-5)に味を伝授されているそうじゃ。わしはまだ行ったことがないのじゃが、そちらであればお店も広くて入りやすいのかも知らんな。近々行ってみたいと思うとるのじゃ。
お店の住所:新潟市中央区本町通5番町423-7
めん処 くら田
信吉屋さんと同じ本町通りにある、「新潟あっさり系の隠れ名店」じゃ。
これが新潟あっさり系ラーメンだ!という写真がようやく出てきて、わしも一安心じゃ。
メディアに出たがらないがゆえに「隠れ」が付くが、名店なのは間違いないのお。そして、メニューの中でも、くら田さんの真髄を味わえるのが「塩」じゃ!
これじゃ! これこそ新潟あっさり系ラーメンの真骨頂!
写真だと白湯、いや、パイタンじゃないぞ、「さゆ」じゃ。白湯のように見えないこともないが、もちろん違う。しっかりとした旨味のある、美しく澄んだスープなのじゃ。
さらに! このお店は太麺も選択可能なのじゃーーーー!(絶叫)
新潟あっさり系ラーメンで太麺は邪道なのかもしれんが、これはそこら辺のニューウェーブ系ラーメン店もシャッポを脱ぐ逸品、まさに「故きを温ねて新しきを知る」じゃ。
興奮しておるぞ、わしは今、猛烈に興奮しておる! MMRもな、なんだってー!!と驚く世紀の大発見、「‥‥太麺は、ありまぁす」じゃ!
お店の住所:新潟市中央区本町通6番町1105
追記:大変残念なことに、2021年12月5日をもって閉店されたそうです。
その他のお店
他に、「ここを押さえておけば外さない!」というお店を挙げると、
- もうひとつ不思議な出汁の効いた東堀 石門子(新潟市中央区東堀前通9番町1389)
- 復活を果たしたかも屋(新潟市東区河渡3-19-5)
- 繁華街の〆ラー、そして煮干し王の天龍(新潟市中央区古町通8-1487 第二天龍ビル1F)
- 新潟支那そばを謳うおもだかや新津店(女池店、竹尾店もあり)
- 朝ラー、平打ち麺がオリジナリティーを感じる中華のカトウ(新潟市中央区東堀通6-1045)
という感じかのう。
本当はそれぞれのお店について熱く語りたいのじゃが、そちらは日々の記事で書いていくつもりじゃから、更新をお楽しみに。
新潟あっさり系進化論?「ラーチャン」という文化
ラーチャンとは、ラーメン+チャーハンというセットメニューのことじゃ。百聞は一見に如かず、まずは写真をご覧あれ。
新潟あっさり系ラーメンには、チャーハンがとてもよく合うのじゃ。白飯よりも断然チャーハンのほうが合う、と言い切れるくらいじゃ。
ラーチャンで有名なのは、
- 新潟大学五十嵐キャンパス近くの楽久(旧・味みつ、新潟市西区大学南2丁目22-18)
- 楽久と袂を分かって移転した味みつ(新潟市西区ときめき西2丁目10-7)
- 旧・味みつの遺伝子を正統に引き継いでると言われるらーめん太陽
- 味みつの暖簾分けだったが開店時にいろいろあったというラーチャン家
- 朝ラーでも有名になりつつある、復活したぐわらん洞
といったお店じゃ。そういえば、老舗の三吉屋信濃町店でもラーチャンは人気じゃ。今はなき中華の来味のラーチャンもお見事じゃった。
あくまでわし個人の考えなんじゃが、最近、ラーチャンがひとつの文化として確立されてきたように思うのじゃ。
で、これもわしの仮説なんじゃが、ラーチャンは単なるセットメニューではなくて、新潟あっさり系ラーメンが進化した姿なのではないかな。「ドロドロと味の濃ゆい現代的ラーメンと比べると、新潟あっさり系は物足りなく感じる」という若者達の声に応えて生まれたのがラーチャン、というわけじゃ。
ちなみに、わしはラーチャンに愛と敬意を表すために、呼び捨てでなく「ちゃん」を付けることを提唱しておる。つまり「ラーチャンちゃん」じゃ。かれこれ2~3年は言い続けておるが、未だに賛成してくれる人がおらん‥‥。悲しいのう (T_T)
所長のイチオシおすすめ店
締めくくりとして、個人的に強くプッシュしたいお店を二つ挙げさせてもらうのじゃ。
六太郎食堂
新潟県内のあっさり系としては、こちらが南限のお店かもしれん。機会があって店主さんにお聞きしたところ、お祖母様が古町の出身だそうで、「うむ、やはり新潟あっさり系とゆかりがあったか」と驚いたものじゃ。
冬季限定の、天ぷらの乗ったラーメンもユニークで、カツ丼などのセットもお見事。何を食べても美味しいお店じゃよ。
お店の住所:新潟市南区白根無番地(六太郎食堂)
ラーメン拾番
わしの知りうる限り、最も高いスープ透明度を誇るラーメンがこちら。少し大袈裟かもしれんが、わしの思う一番美しいラーメンじゃ。
シラフで夜の古町へこのラーメンだけを食べに行く、という‥‥。愚行と言われようが、奇行と言われようが、わしはアリじゃと思うぞ。
呑んだあとの〆ラーメンと呼ぶには、あまりにも美しすぎる一杯。「ラーメンは美しすぎて」、八神純子もビックリじゃ。
お店の住所:新潟市中央区古町通10番町1664
いやはや、長くなってしまったのう。最後まで読んでくださった皆さま、ありがとうございました。新潟五大ラーメンの第3回でまたお会いしましょう~。
新潟五大ラーメンの記事
- 三条カレーラーメンの巻
- 新潟あっさり系ラーメンの巻(この記事)
- 新潟濃厚味噌ラーメンの巻
- 燕背脂ラーメンの巻
- 長岡生姜醤油ラーメンの巻
こんにちは。
今回も楽しく拝見致しました。
掲載にあったお店はすべて来訪致しておりますが、私にとっての新潟ラーメンとは三条市内のラーメン屋ですかねぇ(笑)
子供の頃 燕市から東三条駅行のバスに乗り、門前町バス停で降りてワタソの店内を通って2階に上がり、一新橋を渡って親戚の家に行く。
そこで出前で取ってもらった四日町の『橋本屋』のラーメンこそが私にとっての新潟ラーメンそのものでした。
新潟市内の名店のような琥珀色スープではありませんでしたが、当時中華そばの出前が来客のおもてなし定番だった時代には、橋本屋の中華そばは極上の食べ物でしたよ。
コメントありがとうございます。四日町の橋本屋さんですか。(^o^)懐かしいですね。そういう意味では私は本成寺の石田屋のラーメンですね。三条は「カレーラーメン」ということになっていますが、実は今はなき「亀屋」さんのような、煮干しの香る醤油ラーメンが本来の三条のラーメンだと思います。更科系とでも言いましょうか、蕎麦屋さんの中華そばのイメージです。