ゴホン、 大盛り研究所・所長のユキヒ☆ラボじゃ。突然じゃが、今回から留学生が研究発表を手伝ってくれることになったのじゃ。紹介しよう。四千年の歴史の国から来た、メイじゃ。
你好! ワタシ、メイいいます。日本のラーメン、たくさん勉強に来たアル。お前たち、ヨロシクお願いしますアル♪
そこはお前たちじゃなくて「みなさん」じゃ。日本語はあやしいが、真面目で良いコじゃから、わしからもよろしく頼みますぞ。
ワタシあやしくないアル。それに、中国の歴史は五千年アル。
日本では中国と言えば四千年の歴史なんじゃよ。中華三昧の影響はスゴイの、偉大な袋麺じゃ。
さて、そろそろ本題に入るか。今回のテーマは新潟五大ラーメンの第3回、「新潟濃厚味噌ラーメン」の巻じゃ!
もくじ
新潟濃厚味噌ラーメンとは?
では、さっそく説明を頼むぞ。ちゃんと調べて来たかの?
お任されてクダサイ! 張り切っちゃうアルね。
新潟濃厚味噌ラーメンは、新潟市西蒲区で生まれた味噌ラーメンある。新潟市になる前の地名から、「巻濃厚味噌ラーメン」とも呼ばれますアル。
特徴は、
- スープは赤味噌ベースで超濃厚
- ラーメン丼とは別に「割りスープ」が付いてくることが多く、自分で混ぜて好みの味に整える
- 胡麻とニンニクが効いている
- 麺は太麺、具は野菜たっぷり
- すり鉢や、すり鉢ぽい器を丼として使ってるお店が多い
という感じデス。
うむ、よくできた。ちなみに、西蒲区は旧・巻町と旧・岩室村で、どっちも西蒲原郡じゃから西蒲区、というわけじゃ。
新潟濃厚味噌ラーメンは、三条カレーラーメンや新潟あっさり系と違って、発祥のお店がハッキリしておることも特徴と言えるかもしれんのう。
ご先祖さまアルな。なんてお店アルか?
ズバリ、「こまどり」じゃ。
巻濃厚味噌の元祖・こまどり
こまどりさんの現在の店舗は旧・巻町にあるが、元々は旧・岩室村にあってな、若かりし頃のわしはドライブやデートを兼ねて食べに行ったもんじゃよ(遠い目)。移転後は駐車場も広くなって、相変わらず大人気の行列店じゃ。
岩室にあった頃は、今みたいに地元のご当地ラーメンについての情報誌などなくて、口コミが頼りじゃったのお‥‥。まさかこんな時代が来るとはな。シミジミ。
お店の住所:新潟市西蒲区竹野町2454番地1
あと、巻のこまどりとは別のお店で、「寺泊のこまどり」もあるんじゃよ。寺泊は大合併で長岡市になったが、それ以前は三島郡寺泊町。郡は違うが岩室のとなり町じゃな。寺泊こまどりさんのラーメンはこちらじゃ。古い写真じゃから画質が悪くてスマンの。
お店の対応を聞いていると「うちは巻とは関係ない!」という感じなんじゃが、ラーメンは新潟濃厚味噌そのもの。なんらかの関係があるのでは?と睨んでおるんじゃが、真相はいかに。ご存知の方がいらしたら、ぜひコメントをいただきたいのじゃ。
お店の住所:長岡市寺泊上田町7618-23
こまどり系のお店
面白いアルね。こまどりサンがご先祖なら、子孫のお店もあるアルか?
うむ。では、こまどり系のお店をいくつか紹介するかな。
ラーメン 東横
まずは「東横」じゃ。
有名アル。ビジネスホテルあるけど、リーズナブルだから爆買い観光客の利用も多いネ。
それは東横インじゃろ。こちらの東横さんは、こまどりで修行された先代が新潟駅南で始めたんじゃよ。
知ってマシたけど、時流に乗ってみたかったアル。すり鉢、太麺、割りスープ、という、新潟濃厚味噌ラーメンのアイコンを確立したのがこのお店だそうアルね。
そのようじゃな。現在は、紫竹山店、愛宕店、寺尾店、白根店の4店舗ある。公式サイトはこちらじゃ。
お店の住所:
紫竹山店 / 新潟市中央区紫竹山1-8-20
愛宕店 / 新潟市中央区愛宕2-2-3
寺尾店 / 新潟市西区寺尾台1-2-17
白根店 / 新潟市南区鯵潟字四反田636-5
あと、長岡にも古くから「東横」がある。新潟とは別のお店じゃが、こちらの社長さんは、新潟の東横の初代社長さんとご兄弟なのだそうじゃ。
お店の住所:長岡市三和1-7-27
東光
長岡市は新潟市より西にアルのに東横とはこれいかに、アル。
ははは。新潟市の東のほうには「東光」というお店があるぞ。東光さんも、こまどりで修行して独立されたのだそうじゃ。
旧・豊栄市にあるから、県内の新潟濃厚味噌ラーメンでは北限のお店かも知らんな。少し前に新店舗に移転してお洒落な建物になったから、女性や家族連れも行きやすい雰囲気じゃ。
お店の住所:新潟市北区葛塚3325-2
簡易中華そば屋 しぜん堂
店名に東が付くのが決まりアルか? 玉ノ井部屋のお相撲さん?
ウィキペで調べたみたいなボケじゃな。もちろんそんなことはない。やはりこまどりさんから独立した「しぜん堂」とかな。
「簡易中華そば屋」て、オモシロいアル! ドシテ簡易ですか(笑)
メニューも個性的じゃよ。味噌ラーメンは二種類で、「あみそらぁめん」と「びみそらぁめん」がある。まずこちらが、びみそ。
‥‥? 太麺に野菜たっぷり、割とスタンダードな感じ思うアル。
そう。びみそは、「いわゆる新潟濃厚味噌ラーメン」に近いのじゃ。で、こっちが、あみそ。
チョー個性的アル! 新潟濃厚味噌の異体字? あ、異端児アルか。細麺で、独特の熟成した香り‥‥。そう、納豆みたいで、癖になちゃうアル。五千年の歴史を誇る中国にも存在しないラーミェンですヨ。
そうじゃろそうじゃろ(ドヤ)。あみそは「Aみそ」で、びみそは「Bみそ」の意味だそうじゃ。“AMG” をアーマーゲーと読む感じかの。
“agnes b” はアニエス・ベー、みたいなものアルか? お洒落イズムあるね~(笑)
以前は看板のない、謎のお店でな、外壁に店名が書かれたのは最近のことなんじゃよ。これも、しぜん堂さんのイズムを感じるエピソードじゃろう?
お店の住所:新潟市西区槇尾208-1
その他のお店
他には、弥彦のラーメンやまだも、こまどりさんとゆかりがあるそうじゃが、あいにくと未調査なんじゃ。「やー、まだ行ってません」なんてな。
つまんないアル。あ、やまだサンの公式サイトによると、大盛りは100円増しだそうアルよ!
ほほう、そりゃ知らなんだ、でかしたぞ。どうじゃ、大盛りフィールドワークに同行してみるか? おごるぞ。
太好了! 大盛り、おかわりしていいアルか? いつ行く? 今か? 今すぐ行くアルか?
うんまぁ、いずれな(おこづかい貯めてからにしよ‥‥)。あと、すでに閉店したお店じゃが、補足として挙げておこう。長岡市、旧・与板町にあったらーめんヤマシンじゃ。もう食べられないとは残念じゃ。
所長オススメのお店
お前、外のヒトが「そろそろ締めて」ってカンペ出してるアル。
そこは普通に「所長」でいいのじゃ。では、恒例・わしのイチオシ店じゃ。
らーめん亭 炎
1軒目は、三条の「炎(エン)」。若い店主が、まさに燃えさかる炎となって、気合いを入れて作ってるところに好感が持てるの~。野菜を炒めてる時に高く登る炎の柱は見事じゃぞ。
厨房で火柱上がるは、中国では普通アル。戦いは数だけど炒めものは火力アルよ兄貴!
誰が兄貴じゃ。炎さんは、こまどり直系ではないと思うが、新潟濃厚味噌ラーメンのDNAというかソウルを引き継いどるのは確かじゃ。わしは好きじゃよ。
お店の住所:三条市須頃3丁目10
お食事処 味の八珍亭
2軒目は、西蒲区の「味の八珍亭」。うかつに大盛りを頼むとエライ事になりそうな太麺に、顎が疲れるほど大量の野菜が乗った、わし好みのボリューミーな味噌ラーメンじゃ。
ワタシは大盛り頼んでも無問題アル! どんと来い大盛り、アル!
赤味噌のカドが立ってなくて、麹の甘みも感じられるし、どちらかというと白味噌の風味が強いラーメンかのう? こまどりさんの近くにあるから、行列に並びたくない方は、八珍亭さんに足を運べば必ず満足できると思うぞ。
お店の住所:新潟市西蒲区仁箇1277-1
♪ちょうど時間となりました~、ベンベン。新潟濃厚味噌ラーメンの巻、いかがでしたかな? 次回、新潟五大ラーメンの第4回で、またお会いいたしましょう~。
お前たち、しばらくお待ちくださいアル!
‥‥そこは「みなさん」じゃ。
新潟五大ラーメンの記事
- 三条カレーラーメンの巻
- 新潟あっさり系ラーメンの巻
- 新潟濃厚味噌ラーメンの巻(この記事)
- 燕背脂ラーメンの巻
- 長岡生姜醤油ラーメンの巻
楽しく拝読しました(^^)
こまどり系の味噌だけでもこれだけ語れるんですね~(^^)
大盛りさんのおかげでしぜん堂さんのあみそ、びみその謎がようやっと解けました(;´∀`)
ところで東横さんの駅南のお店って無くなりました?ビルの1階部分だったかの。
「あみそ」「びみそ」の秘密・・・単純なんで知ってしまうと「な~んだ」ですよね。 東横のホームページを参考にしましたが、駅南店はやっていないみたいですよ。
新しい試み、楽しく拝見しました。個人的には八珍亭が好きです。定食系もあって。こまどりの混み方はすごいですが、八珍亭も凄い〜ですよね。近辺の方は濃い味噌ラーメンが好きなんでしょう。
私も八珍亭が好きです。八珍亭も確かに混んでますが、提供がスムーズで回転が良いような気がします。
八珍亭美味しいのですが昼間行くと大抵カウンター席に案内されて、
そこには先代が昼間っから酒飲んで、ひっきりなしにタバコ吸っているんですよね。
置きタバコはせめて止めて欲しい。
飲食店のタバコ問題はすごくわかります。食べ終わった後の一服をされたい方の気持ちもわかりますし、よーしこれから美味しい食べ物を食べようと思っているところに、煙が来るのが嫌な気持ちもわかります。お子さん連れだったりしたら尚更・・・ましてや、それがお店が吸ってるとなると・・・ですね。(^_^;)
こんにちは
寺泊こまどりですが初代の海津氏が岩室時代のこまどりで修業し
35年程前にのれん分けし寺泊に店を始めたのが最初と聞いています。
現状は海津氏は引退されているとのことですので現状の状況は不明となっています。
正直、初代海津氏の味噌は絶品でした、海津氏の引退後は味が変わってしまい少々残念になってしまったのが悔やまれます。
コメントありがとうございます。寺泊こまどりさんの歴史を知れてありがたいです、貴重な情報ありがとうございました。(^o^)