えーっと、冒頭から物騒ですが、自分の中の「カツ丼勢力図」が塗り替わろうかという事案の発生です。
緊急! カツ丼警視庁24時!!
一本のタレカツ、もとい、タレコミをもらい(つまりご紹介いただき)、緊急出動した「カツ丼刑事」(かつどんデカ、とお読みください)。
現場に到着すると、カウンターは常連客とおぼしき数名に占拠されていた。全員、いい感じの赤ら顔で、食堂と呑み屋の中間的な空気が漂う。
内偵捜査のつもりだったが、一触即発の気配をヒシヒシと感じる。震える声を押し殺し、今回のマル被(被疑者)である「カツ丼」についての聞き込みを開始する(つまりオーダーしたってことね)。
おもむろに点火されるガスコンロ。途端、現場に走る緊張感!
冷や汗が背中を伝っていくのを感じながら、それと気づかれぬよう内偵を続ける。どうやら揚げ置きを使うのではなく、カツを揚げるところから始めるようだ。ご飯を炊くところからでなくてよかった‥‥。
ピチピチと油のハネる音が聞こえてくる。その心地よいリズムに、だいぶ気持ちが落ち着いてきた。
揚がったカツがサクッサクッと手際よくカットされ、親子鍋でカツ煮の制作が始まる。(‥‥この鍋って「カツ丼鍋」とは言わないよね? カツ丼作る時でも親子鍋、ってどうなん?)
グツグツ♪ グツグツ♪
そこで突然、事態が急変した!
割られる鶏卵、飛び散る殻! 散乱する三つ葉!
スマホで写真を撮り始める野次馬を整理しながら、無線機を握りしめ、叫ぶ。
「至急応援頼む!」
悲痛な声が響いたその時。見事なカツ丼が、味噌汁と漬物を伴って現場に到着した。
「12時35分、業務上過美味致死傷の現行犯でマル被を確保! 価格は850円也!」
めでたし、めでたし (^^ゞ
あ、罪名ですが、簡潔に言うと「美味すぎて死んでまうわ罪」です(笑)。いやはや、久しぶりにお見事なカツ丼に出会えました!
かどやの女将さんも、とてもさわやかな方でした。よい店・よいカツ丼をご紹介をいただきまして、心より御礼申し上げます。また美味しいところ、教えてください。
あやしいカツ丼、逮捕が必要なカツ丼を見かけたら、警視庁カツ丼1課までご一報お願いいたします。カツ丼刑事の捜査に、あなたもぜひご協力ください。
ごちそうさまでした。。。。
お店の住所:燕市南5丁目7-19