本日、1月7日は七草がゆをいただく日。五節句の一番最初、『人日(じんじつ)の節句』にあたります。
「芹(せり) 薺(なずな) 御行(おぎょう) 繁縷(はこべら) 仏の座(ほとけのざ) 菘(すずな)蘿蔔(すずしろ) これぞ七草」と言う美しい日本語の調で覚えておられる方も多いかも知れませんね。
そんな日に便乗しまして、2021年春に開催された『雑草を食べてみる会2021』です。字のごとく、その辺に自生してる雑草を食べてみよう!と言う食い意地の張った会ですが、会員はわたくしのみ。(;^_^A
コンセプトは「見渡せば、世界は喰い放題!」なのであります。
2018年に、色合いがシソみたいで美味しそうと思って手を出しましたが、あまりの不味さに閉口した、紫の悪魔こと『ヒメオドリコソウ』のリベンジ回です。
文献を調べましたところ、ヒメオドリコソウの「若い葉」は食用に、、、とのです。(マジか?にわかに信じられません。)紫の悪魔になったのは、前回、草全体を雑な下ごしらえで食べたからという可能性が浮上。
しかも!花は小さいけど蜜がとても甘くて、花を折り取って根本から吸うと美味しいみたいです。また、干したものをハーブとして使うと、発汗・利尿・鎮痛作用があるのだそうです。
ならば、ならばですよ、「雑草たりとて天ぷらにすれば、だいたい食べられる説」と言う仮説に基づき、あの憎っきヒメオドリコソウも、天ぷらにしちゃえば何とか食べられるのかも?と言う実験になります。
今回は紫の悪魔こと、ヒメオドリコソウの他に、雑草界のミシュラン食材と言われてる(いえ、私が勝手に言ってるだけですが…)タンポポを保険にして摘んで参りました。
タンポポはまじ美味しいから! 雑草界のプリンス!もしくはプリンセス! ラブ♪ラブ♪ダンディライオンなのであります。
…と言うことで、さっそく天ぷらにしてみました。
ヒメオドリコソウとタンポポの天ぷら盛り合わせになります。
「おお~!うまっ草(そう) うまっ草(そう)!」
料亭で出されても…いや、出されたらテーブルひっくり返すと思いますが、見た目は問題ありません。
あのヒメオドリコソウの野郎も、衣を纏いお淑やかな風貌に変身。(野郎呼ばわりッスか?)
結果…「マッズー!」 似ても焼いても喰えないヤツだと思っていましたが、揚げても喰えんヤツでした。
ええ、やっぱり、土の味なんです。ええ、土喰ったことないですけどね。(;^_^A 正確には土の味ってこんな感じなんだろうなって味です。
あ、いや待てよ…そう言えば、「若い葉」を食用にするって書いてましたね。スッカリ忘れて、またもや紫の花みたいな部分まで天ぷらにしちゃったー!紫の悪魔めー!葉っぱだけ食べれば良かったのかも?
ただその反動で、タンポポの美味さが引き立ちましたぜ。
今回はタンポポの花まで天ぷらにしましたが、花も大丈夫!食べられます。
令和の七草には、ぜひタンポポを付け加えていただきとうございます。
「芹(せり) 薺(なずな) 御行(おぎょう) 繁縷(はこべら) 仏の座(ほとけのざ) 菘(すずな)蘿蔔(すずしろ) そしてタンポポ」
八草になってしましますが、ご愛敬。八千草薫でございます。
結論としましては、ヒメオドリコソウは紫の花みたいな部分は食用NGだが、若葉は次回また試してみなけりゃわからないということになりましたが…もうヒメオドリコソウを食べる勇気がありません。謎のままでも致し方ありません。私の中の紫の悪魔は闇に葬りたいと思います。
やはり、「七草って、美味いんだぜ!」って言う、再認識で良かったでしょうか。
ごちそうさまでした。