雑草を食べてみる会2018、後編です。前編はこちら。
まずは見てみてくださいよ、この写真。
春の空き地に咲いてた、小さな紫の花。葉っぱの緑との対比がエヴァンゲリオン初号機っぽい。
美味しそうな色なので、ずっと目をつけておりました。君の名は‥‥?
ヒメオドリコソウ、というらしいです。なんてかわいらしい名前でしょう。
ヨーロッパ原産の帰化植物で、日本には明治ごろ入ってきたのだそうです。青い瞳の踊り子さん? シソの仲間で、ヨーロッパでは食用にするそうじゃないですか。
ルンルン気分で摘んできました。わたしは大盛りです、なまえはルンルンです♪
改めてよく見ると‥‥毛深い(笑)。
細かい棘がビッシリで、ちょっと嫌な予感がしましたが、まずは雑草食の基本作業から。
アク抜きです。つっても、よく洗って、しばらく水に浸しただけ。
でも、おかげで葉っぱがシャキッと‥‥しませんね。(しないんかい!)
全然シャキーン (`・ω・´) じゃありません。むしろショボーン? (´・ω・`)
茹でます。
茹でながら、どうやって食すか考えます。
湯気のにおいが「ワイルドだろう~?」な感じ。いかにも雑草な、野性のにおい。
悪い予感が悪寒に変わる。気分が悪くなってきた‥‥。こいつはヤバい、明らかに!
困った時にはこの調味料です。
♪テテテテッテテー み~そぉ~(大山のぶ代ボイス)
そうです、味噌です。味噌は強い調味料、この野性のにおいでもなんとかしてくれる! いえ、なんとかしてほしい!
祈りつつ、いざ! 実食!!
く、く、食えるかぁーーーーーーーーーーっ!
土の味しかしませんでした。土、食ったことないけど。
食べたことのない土の味がするって、どういうこと? 葉っぱのトゲトゲのせいで食感もひどい!
においは「濡れた子犬のような」です。ワインの場合は熟成してるの意味で使うようですが、ヒメオドリコソウの場合は文字通り、そのまんまの意味。
不味い。今でも忘れられないほど、不味い。
このブログで「不味い」という言葉を使ったことって、たぶん今まで一度もなかったと思うのですが、それくらい不味い。「紫のけむり」ならぬ「紫の悪魔」です。
ヒメオドリコソウ‥‥きみら、ヨーロッパから来て踊ってる場合ちゃうでぇぇぇぇぇ!(心の叫び)
いやはや、「煮ても焼いても食えない」がホントにあるものだとは。「草っても鯛」ではなかったってことで(草だけに)、雑草を食べてみる会2018・締めの挨拶といたします。
雑草を食べてみる会、合言葉は「よくよく見れば世界は食べ放題!」です。来年も‥‥やるのかな? やらないかも (^o^;)
ごちそうさまでした。
追記:よくよく調べてみましたら、ヒメオドリコソウは「若い葉」を食用にするのだそうです。紫の悪魔になったのは、草全体を雑な下ごしらえで食べたからかもしれません。
花は小さいですが蜜がとても甘くて、花を折り取って根本から吸うと美味しいみたいです。また、干したものをハーブとして使うと、発汗・利尿・鎮痛作用があるそうです。