燕の先輩んちでの、バンド練習へ向かう道すがら。
通りの酒屋さんには、今となっては希少な「瓶コーラの自販機」があるので、手土産に買っていこうと思い立ち、寄ってみたところ‥‥。
なんと、「瓶のファンタ・グレープ」もありました! 驚き~。
食べ物で迷った時は、両方買うタイプの男です (^_^;)
嗚呼、懐かしや瓶ファンタ。店頭では滅多に見なくなりました。お酌が必要な場面専用になりつつあるのかも。
凸凹が楽器のギロみたい(って例えは分かりにくい? ギロはこんなの)。この瓶、公式には「リングボトル」といい、世界共通で使われたんだとか。
デザインしたのは、レイモンド・ローウィ(レーモン・レヴィ)。日本でも有名なインダストリアルデザイナーですよね。
「よね、って言われても‥‥」
名前を聞くだけだとピンと来ないかもですが、その作品は日本でもおなじみです。タバコのラッキーストライクや10本入りショートピースのパッケージ、不二家ルックチョコレートのロゴとパッケージなどがそうです。
どれも歴史がある製品ですが、今でも古臭く感じませんし、普遍性があって、とてもカッコイイデザインですよね。機関車や飛行機のデザインも手がけてて、「口紅から機関車まで」という著書もあるそうですよ。
あと、コカ・コーラの瓶は個人の作品ではなくて、「ルート・グラス」という会社がデザインしたのだそうです。詳しいお話は日本コカ・コーラの公式サイトでどうぞ → 「今、明らかにされる 「コカ・コーラ」ボトル誕生の舞台裏」
瓶ファンタは200ml、瓶コーラは190mlで、なかなか絶妙な飲み切りサイズ感。昔の細い缶が250mlだから、それよりも少ないのですね。
でも、ガラス瓶は、何と言っても口当りがとても良い! 炭酸もペットボトルのとは違う気がします。実際どうなのか分かりませんけど。気がするだけなのか? 気だけ‥‥。炭酸だけに? (^^)
「ガラス瓶は長期保存を想定しているので炭酸の圧が強め」とか、「ペットボトルは少しずつ炭酸が抜ける」とか、言われてるようです。そういや昔のファンタって、微炭酸じゃなくてコーラ的な強い炭酸でしたよね。
あと、500mlとか1リットルとかの、大きな瓶もありました。ペットボトルじゃないガラス瓶のやつ、「ホームサイズ」っていうんでしょうか。
1リットルの瓶とポテチ、よく買い食いしてました。うちは男3人兄弟だったので、お金を出し合って。弟に買いに行かせてましたね。悪い兄ちゃんでした。
当時は、空瓶をお店に返却すると10円だったか、20円だったか? それでも「♪お金は大事だよ~」でした。ある意味、子供貯金みたいな感じ。とても貧乏でしたわ。
そんなファンタ君は、公式サイトによりますとドイツ生まれ。
コカ・コーラは原液を炭酸水で割って作るのは皆さんご存知かと思いますが、ナチス・ドイツ時代になると経済封鎖により原液を入手できなくなりました。
そこで、ドイツで調達可能な原料から開発されたのがファンタなのだそうです。言わば代用コーラなんですね。
ドイツ生まれなので、「ファンタ」という商品名の由来もドイツ語の “Fantasie” から。英語の「ファンタジー」ですね。テレビCMでも「ファンタスティック!」って言ってましたっけ。
この名前は会議で決まったのだそうですが、「戦争なんか始めたのは誰だコーラ!」とかって発言も出たとか出なかったとか。(出てません! 総統閣下から粛清されます)
ここで一句。
渡された 口紅ついた 瓶コーラ
「瓶コーラ」が季語になってるかは不明ですが‥‥(追記:「コーラ」が夏の季語っぽいです)。てか、そこは「瓶ファンタ」やないんか~い!
ごちそうさまでした。。。。