三条市、一ノ門にある老舗食堂「三金食堂」であります。いつ見ても、惚れ惚れする店構え。この木製の外壁のことを雨板(あまいた)と呼びます。そう、「雨板はショパンの調べ♪」で覚えてください。(覚えにくいよ、ある程度の年齢層以上じゃないとわかんないよ!)
そして、きちんと蓋の閉まったカツ丼。由緒正しき逸品なり。
「カツのお肉がちゃんとしてる!」
「ちゃんとしてる肉」ってのは、どういうことか?とお思いでしょうが、今は「成型肉(せいけいにく)」ってのがあって、歯ざわりだけがやたらと柔らかいお肉も存在しております。「わ~!柔らかいお肉!」なんてのは、けっして誉め言葉ではない場合がございます。
その点、しっかり精肉店のようなところから仕入れられてるお肉ってのは、赤身の歯ごたえと脂身の旨さが違います。ロース肉は、そのバランスが肝なのではないでしょうか?
それをちゃんとしたラードで揚げてるカツこそ、「本物のカツ!」なのだと思います。
おっと、、、いつになく、熱く中年の主張をしてしまいましたが、結果…こういうことになってしまうのです。
三金食堂さんのマーク…3本の丸の中に「金」の一文字。フタと丼の底にある、このマークを拝んでこそ、真の参勤交代…いえ、三金交代なのであります。
美味しいので、どうしても早食い気味になっちゃうから、「超高速!参勤交代」ですな。そして続編は、超高速!参勤交代 リターンズなのでありやんす。(意味がちょっと…わかりかねやんす。)
ちなみに、私の学生時代に習った参勤交代の意味「諸大名に経済的負担を強いり、反抗・抵抗力を削ぐ意味があった!」みたいなことを教わったと思いますが現代の社会の教科書では、それはあくまで「結果」であり、参勤交代の本来の趣旨は、軍役奉仕であったと考えられているそうです。
(諸説あるそうですが…)各藩が1年交代で江戸を守るのが目的ということです。
なので、逆に幕府から大名たちが財政破綻して本来の目的が果たされないという状況を防ぐため、大名行列の制限を行うなどの措置を行ったこともあるほどだったのだそうですよ。
美味しくって、ためになる大盛りユキヒロック。ただただ、食べてるだけじゃーございませんぜ、旦那。(いや、それは結果であって…以下略)
ごちそうさまでした。。。。
お店の住所:三条市一ノ門2丁目1-14