高崎編最終回・実録!駅弁シリーズ(BGMはもちろん、仁義なき戦いのテーマ♪)
高崎駅でしのぎを削り合ってきた、だるま弁当組と峠の釜めし一家。長年の実りなき抗争に傷つき、疲れ果てながらも、今日も激しく皿を皿で洗う(血でなくね、皿ね、皿)終わりの見えない抗争に明け暮れていた!!
「だるまが歩ける言うんなら歩いてみいや、おう! だるまはだるまとして黙って七転び八起きしとったらええんや!」
「峠の釜めしの入れ物は割れもんかもしれんが、旅の風下に立ったことはいっぺんもないんじゃ! おどれらよう覚えとけや!」
などの名台詞で知られる「駅弁なき戦い」。
‥‥知られてないけど(笑)。
高崎駅で買える駅弁として、このふたつを思い浮かべる方も多いと思います(峠の釜めしは横川駅の駅弁ですが)。今回は、我が家へのお土産として両方買って、食べ比べてみました。
かたや、だるま弁当。高崎出身、たかべん部屋(高崎弁当株式会社)。
山菜きのこ煮、穂先竹の子煮、椎茸煮、コールドチキン、鶏八幡巻、花豆煮、黒こんにゃく、赤こんにゃく、栗、山くらげ、小なす漬け、山ごぼう。
こなた、峠の釜めし。横川出身、おぎのや部屋(株式会社荻野屋)。
鶏肉、ささがき牛蒡、椎茸、筍、ウズラの卵、グリーンピース、紅しょうが、栗、あんず。
おかずというか具の数は、だるま弁当優勢。ですが、実は、峠の釜めしには別容器に‥‥
香の物(キュウリ、ごぼう、小ナス、小梅、わさび)が付いてくる。
なので、おかずの数的には、ほぼ互角?
味付けは、峠の釜めしのほうが全体に濃い目。峠を越えるのに汗をかくから塩気が多め、というストーリーは、やはり考えすぎか? 自分は、峠の釜めしの味付けのほうが好み。
そして、決定的なのは「容器」。真っ赤なダルマさんも可愛いのですが、益子焼のお釜にはかなわない。
プラスチック製のダルマ容器は、チープさが逆にいい味出してますが、貯金箱以外の再利用が難しい。筆箱にするには短く、タスキにするには長い?
その点、釜めしのお釜は、なんと!? 一合のご飯が炊けるのだそうです!!
うーむ、勝負あり! って感じですが、実は、だるま弁当も発売された当初は瀬戸物の容器に入っていたのだそうです(現在では「復古だるま弁当」として販売されています)。
食うか食われるかの物騒な戦いではなく、お互いに切磋達磨、違った、切磋琢磨してきたから、鉄道の低迷期も乗り越えられた。つまり「峠を越える」ことができたのかも。
これからも互いに良きライバルとして、美味しい争いを繰り広げていただきたいです。
ごちそうさまでした。。。