過去にも似た商品を食べ比べてみる企画にチャレンジしてきましたが、今回から『VS(バーサス)シリーズ』と銘打って、シリーズものとしたいと思います。
…で、記念すべき第一弾は「一正蒲鉾うな次郎 VS スーパーの中国産うなぎ蒲焼」であります。
うなぎの蒲焼風かまぼこ『うな次郎』でお馴染みの一正蒲鉾から、期間限定販売されていた『すごーく長いうな次郎 蒲焼風かまぼこ』(以後、うな次郎ロングと呼ばせていただきます。)をGET!した2021年の夏。
見た目では絶対的に不利だった『うな次郎』ですが、期間限定で1本ものの鰻の形をしたロング・バージョンとの対決なら、少しはハンディ埋められるかな?と思いまして…。期間限定の文字にも弱い自分がおります。お値段なんと約500円(くらい)。
一方の「スーパーの中国産うなぎ蒲焼(以後、スーパー中国産と呼ばせてください。)」お値段は1280円ですので、うな次郎ロングの2倍以上のお値段。
まずはパッケージ対決。
パッケージ的には、そりゃーもう本物には敵いませんが、うな次郎ロングくんの頑張りが伝わってきますね。「本品はうなぎではありません」の注意書きに注目。そんな背伸びした感じ、健気なさが可愛らしいくらいです。ここは、うな次郎ロングの努力に一票入れたい、入れてあげたい。
では、各自うな丼になっていただきましょうか? まずは、うな次郎ロングの、うな丼姿をご覧ください。
「むむむ!」って感じ。(唸ってみました…うなぎだけに) ユニクロ風に言えば「ウルトラ・ライトダウンジャケット?」ってな感じでしょうか?
『うなぎ』と言うよりは、柔らかくした『うなぎパイ』に黒蜜を掛けちゃいました…な佇まい。
一方のスーパー中国産のうな丼姿はこちら。
「キャー! 参りました、参りました。」
圧倒的なうなぎの蒲焼パワーに圧倒されました。うな丼化対決は、スーパー中国産の圧勝。
肝心のお味の方はですね。(うなぎだけに)ヌルっとした感想でなく、率直に申し上げますと…カニカマと本物の蟹の代替比率を「30対100」としますと、うな次郎ロングとスーパー中国産の代替比率は「1対100」。勝負にならないくらいの、うな次郎ロングの「これじゃない感」半端なし。
「もう少し」、「いや、もっと頑張りましょう」です。
以前食べた、普通のうな次郎の時にも感じましたが、伊達巻のようなホロホロと口の中で崩れる感じなんです。
恐らく、ロングにして見た目を重視した為、味の再現の方は妥協があったように感じました。
残念ながら、味はまだ遠く及ばずですね。ただし、「値段」と「生臭さ嫌い、うなぎ嫌いな人へのアピール」2点の利点はそれを補えるくらいになれば、伸びしろがまだまだありますし、その辺で勝ち目は出てくるように思います。つまり、必要とする顧客さんのターゲットが違うんだと思います。
ただ、そのチャレンジ精神にエールを送って、今回のVSシリーズを締めくくりたいです。
「頑張れ!一正! 負けんな!うな次郎!」
そして、ぜひ売り上げも「うなぎのぼり」となりますように…おあとがよろしいようで…。
ごちそうさまでした。。