「越乃しらさぎ」という日本酒、ご存知ですか?
三条市の栄地区で作られているお酒です。栄地区は平成の大合併の前は南蒲原郡栄町で、栄町の特産品を作ろうということで生まれました。
作ってるのは栄地区の酒店と自然農法農家から結成された「栄然酒会」で、醸造は津川の麒麟山酒造株式会社に委託しています。
栄地区で100%有機栽培された酒米を使用しているのが特徴で、越乃しらさぎという商標は酵母で決定したのだそうです。‥‥違います、公募でした(わざとらしい誤変換ギャグ)。
毎年12月に、その年に醸造された搾りたての生原酒が売り出されます。「幻の酒」というとちょっと大げさかもですが、全国のファンからの予約ですぐに完売してしまうのだそうです。
今回紹介する「新酒初呑み切り会」は、その発売時期に合わせて毎年開催される新酒披露会。季節のお料理と一緒に越乃しらさぎを楽しめるのです。
お誘いいただいて初参加したのは、2017年のこと。場所は、帯織駅から徒歩10分・三条市帯織9558の「割烹 あめや」。
お酒をいただく前に、神主さんや神社にまつわる講義を聞きました。
日本酒の蔵元で神棚にお祀りされているのは松尾様という神様で、京都にある松尾大社が総本社だそう。また、神主さんには資格(神職身分)があるのだそうです。
四級から始まって、三級、二級、二級上、一級と昇格していき、特級が最上位。それぞれ、袴の色と模様が以下のように決まっているのだそう。
身分 | 色 | 模様(文様) |
---|---|---|
四級 三級 |
浅葱色 | 模様なし |
二級 | 紫 | 模様なし |
二級上 | 紫 | 八藤丸 (やつふじのまる) |
一級 | 紫 | 白い八藤丸 |
特級 | 白 | 白い八藤丸 |
一級の袴に入っている模様は、二級上のものと色が違うほか、よりはっきり明確になっているのだそうです。この身分の神主さんは、全国に200人程度しかいないのだとか。
また、特級の袴は一見すると真っ白ですが、模様が他のより一回り大きくて、光の当たり具合によって浮き出て見えるのだそうです。この身分を持つ人は全国でもごくわずかで、伊勢神宮のトップである大宮司や、神社本庁のトップである統理など、大きい神社の一番えらい人だけなんだそう。
あと、研修中の神主さんや神社の事務員さんなどは、無地の白袴や松葉色の袴を履くのだそうです。ふだん聞けない話で、いろいろ勉強になりました。
講義の後は音楽。フルート演奏を楽しんだ後、童心にかえって「ふるさと」を合唱します。
その後、2階に上がって宴が始まります。いよいよです、新酒です!
テーブルの上には、越乃しらさぎの新酒と、宝石のようなお料理。これで5千円は安い!
飲み放題ではありませんが、越乃しらさぎの他に麒麟山酒造の各種銘柄も試飲できる。お値打ち!
では、いただきましょう。カンパーイ!!
‥‥と、ここまではよかったのですが、その後の記憶がないのです。帰りはお店の送迎バスに乗ったはずなのに、それも覚えてない。完全に記憶が欠落。
これはアレですよ、黒いスーツに黒いネクタイ、黒いサングラスの男から光線を当てられたに違いありません。ピカッ!
辛口で飲み口良く、雑味のない越乃しらさぎ。火入れをしてない生酒で、アルコール度数高めなのに、ついついスルスル呑んでしまいました。ヤバイっす、呑み切り会というより呑みすぎ会っす。
でも、懲りずに2018年の会にも参加したんですけどね(笑)。初呑み切り会のお知らせは、越乃しらさぎのFacebookページに掲載されます。興味のある方はフォローしてみてください。
ごちそうさまでした。。。。。
追記:大変残念なことに、越乃しらさぎは2020年12月10日発売の新酒をもって終売となりました。原因はいくつかありますが、やはり新型コロナウイルスの影響が大きかったようです。栄然酒会の発足から27年間、長い間お疲れさまでした。
「冷酒と親父の小言は後から効いてくる」って言いますからね~
おいらも冷酒8合飲んで家に帰ってから腰が抜けたことがあります。(笑)
冷酒と親父の小言は初耳ミクでした、なるほどです。
日本酒は、蒸留されてないお酒の中ではアルコール度高く、薄めずストレートで大量に呑んじゃうので、MIBに記憶消されても仕方ないですよね。(⌒-⌒; )