お仕事で久しぶりの高崎出張でした。
先回の出張時は高崎駅ナカの「そば処吉野家」にて朝ごはんをいただきましたが、今回も同様です。もう高崎出張時のルーティンになってますね。
で、今回のチョイスはこれ!
朝定食の「朝そばいなり」、かけそばと稲荷寿司のセットです。少しヘルシー路線。
「吉野家なのに牛丼食わんのかい!」
だって、お得なんですもの。お値段は通常メニューのかけそばと同じ390円なのに、おいなりさんが二つも付いてるんですもの。
うーん、お得! うなっちゃいますよね、いなっちゃいますよね?(なんやそれ)
いなりました、いなられました。(イミフ)
おいなりさんって「2個でワンセット」がシックリくるような気がします、ビジュアル的に。‥‥人間工学?
そしてかけそば。
かけそばられました。‥‥って、あれ?! 「かけ」なのに天かすが!!
そうなんです、そば処吉野家は天かす無料なのです! なので、もれなく「たぬき」に変身。
いなり寿司にたぬき蕎麦、これぞ狐と狸の化かし合い? 朝定食を食べてたつもりが、実は化かされて葉っぱを食べてたりして。
そういえば、なんで天かすを入れた蕎麦が「たぬき」なんでしょうね? 「たぬき」ってどこから来たの?
調べてみたら、いくつか説があるようでした。
- 洒落説
天ぷらからタネ(中身)を抜いたのが天かすなので、「タネぬき → たぬき」となった。
- 色説
天かすの色(江戸前の天ぷらはごま油で揚げるので天かすの色も濃い)や、汁の色(きつねより味付けが濃い)が、タヌキを連想させたから。
- 逆さ読み説
世田谷にあった砧家(きぬたや)という店が始めた「きぬたそば」が元祖で、きぬたを逆さ読みしてたぬきになった。
一番それっぽいのはやっぱ「タネ抜き」ですかねぇ~。いかにも江戸っ子が言いそう。
ちなみに、江戸の蕎麦屋さんには「天抜き」ってのも存在するそうです。天ぷらそばの蕎麦抜きで、要するに天ぷらの吸い物。
天抜きをツマミに一杯やって、締めにもりそばをいただくのが「粋」とされるようなのですが、だったら、揚げたてサクサクの天ぷらをツマミにしたほうがいいんじゃねーかと思うのですが‥‥。
なお、全国的には「たぬき=天かすのせ」とは限らなくて、大阪では「たぬき」といえば油揚げをのせたそばのことで、京都では刻んだ油揚げ入りのあんかけうどんが「たぬき」なのだそうです。
関西では、天かすをのせたのは「ハイカラ」。これは、関西では天かす無料が常識なので、天かすごときにお金を払う東京人への皮肉なのだそうです。これもいかにもって感じですよね。
ごちそうさまでした。。。
お店の住所:群馬県高崎市八島町222(イーサイト高崎内)
追記:残念ながら2021年2月いっぱいで閉店されたとのことです。