三条市 笹舟 須頃店 ラーメン / 自分の中では、この一杯が基準石&ものさし。

私、「幼少の頃から食べている味に勝る味なし!」という持論があるのですが、自分にとってのそれはまさしく「笹舟」。子供の頃から食べていますし、ラーメン好きになった原点、と思っています。

現代は、いろんなタイプのラーメンがありすぎて、何がどうでどうが何なのかよく分からなくなってしまう時代ですが、自分の中では笹舟のラーメンが基準石と申しますか、ものさしのような存在になっています。

笹舟須頃店は、看板に「支那そば」と謳われております。支那そばは、ハッキリした定義があるわけではなく、中華風汁そばを指す名前のひとつ、年代により変化した呼び名のひとつ、ってことになるようです。

ちなみに「支那」という単語、現在では「あんま使っちゃダメよ‥‥」になっておりますが、これは戦勝国となった中華民国から1946年に非公式な要請があり、それを受け入れて外務省事務次官通達が行われたから、だそうです。

この通達により、放送や出版で「支那」の使用が自粛されることとなり、「支那竹」はメンマに、「支那そば」は中華そばに、それぞれ言い換えられるようになりました。

なお、「ラーメン」という単語は、表記は「柳麺」「老麺」「らぁめん」といろいろですが、言葉としては「中華そば」よりも新しくて、昭和33年に世界初の即席麺・日清食品の「チキンラーメン」が発売されたのをキッカケに広まった、という話です。実はナウでヤングな言葉なんですね。

えーっと、本日も受け売り感満載でお送りしております(笑)。

さて、支那そばと言われて私が思い浮かべるのは、東京ラーメンと言いますか荻窪ラーメンの「春木屋」とか、佐野実さんの「支那そばや」とか。新潟のお店なら、「三吉屋」「信吉屋」「おもだかや」あたりがパッと頭に浮かびます。いわゆる新潟あっさり系ラーメン

笹舟のラーメンも、「醤油」で「縮れ麺」で「豚・鶏・野菜・煮干しなどから取られたスープ」ですので、東京ふうの支那そばっぽい印象はありますが、個人的に垣間見えるのは、どちらかというと長岡生姜醤油ラーメンのほう。

若干の生姜風味がするところや、以前はもっと大量にチャーシューが乗ってたところなど、青島食堂の影響がないとは思えません(大盛り研究所の記事にいただいたペコさんからのコメントもご覧ください)。

余談ですが、青島食堂も現在はチャーシューがかなり少なくなり‥‥。さ、さ、寂しいです。

現在の須頃店は、先代つまり初代マスターの娘さんと、そのお婿さんが継いでおられます。先代は、限られた繁忙時に短時間だけ、笹舟栄店で厨房に立っている姿をお見かけします。

そういう時の栄店では「間違いない!!」と唸ってしまう神の一杯に出会えたりするのですが、その他の時間帯だと「同じ材料で同じように作っているはずなのに何故?」と思ってしまうことも正直あります。

その点、須頃店は、神回はありませんが常に安定したクオリティで、安心感があります。

笹舟須頃店の「ラーメン」

笹舟のラーメンで特徴的な具材が「海苔」。しっかりした味で、スープに溶けません。私は、最初に海苔をスープに沈めて、海苔のお出汁がジワジワと滲み出るまで食べずにおきます。

大好きな美味しい海苔なのですが、一時期、違う海苔に変わっていたことがありました。とても寂しく悲しい思いをしましたが、現在は元の海苔に戻って一安心です。

「ラーメン」は550円、大盛り650円、特大750円。特大は麺2玉なので通称ダブル、個人的にとても重宝しています。

一般的に人気なのは、白髪ネギがたっぷり乗った「ねぎラーメン」750円なのですが、私はイマイチと思ってて、それよりも「のりラーメン」650円が断然オススメです。麺が見えないほど海苔が乗ってます(笑)。

あと、須頃店には「カレーラーメン」ってのもあって(三条カレーラーメンに呼応したのか? )、笹舟各店の中では異彩を放っております。

笹舟は、保内店が閉店してしまいましたので、須頃店と栄店の2店舗になりました。昔は吉田店と東三条店もあったのですが、どちらも短期間で閉店しました。

吉田店は、須頃店の現店主がやっていたように記憶しています。吉田店にも特大があったので、これが須頃店に引き継がれて現在に至る、ってことになってると思われます。

あと、保内店の前店主は栄店で厨房に立っておられたのですが、最近お姿を見なくなりました。腰出したみたいな噂です。

(非三条市民のために説明しよう! 「腰出す」「腰を出す」とは、ギックリ腰になるとか腰を痛めるという意味の三条弁なのだ!)

そんなわけで笹舟須頃店でした。大好きなラーメンなので、ついつい長くなってしまいました。

「一番好きなラーメンは?」と質問されたら、私は「笹舟」と答えます。何故なら、幼少の頃から食べている味に勝る味なし! なのです。

ごちそうさまでした。。。。。

お店の住所:三条市大字上須頃337-1

投稿者:ユキヒロック

同じ食べ物の記事

同じお店の記事

フィードバック

返信をクリックすると子コメントを投稿できます(最大5階層まで)。階層を下げたくないときは親コメントに返信して弟コメントにするか、別コメントとして投稿してください。

  1. ブログの内容と違いますが長岡の背油、手打ラーメン万太郎食べた事有りますか?ここのラーメン個人的には好きですが大盛りさんはいかがですか?
    念の為場所は元ラーメンあずまや長岡店のところですが。
    ちなみに余談ですがあずまや長岡店の元店長が北長岡ラーメンりりんの現店主でありますです。ハイ。
    もし食べていませんでしたら一度ご賞味して頂き感想など聞きたいですね。
    ヨロシクお願い致します。

    1. 十日町が本店の万太郎ですよね? はい、一度 あずまや から変わった頃に 醤油味のラーメンを食べたことがあり、火焔担々麺も一度食べてみたいなぁ~と思ってたっきりになっていました。機会があればまた寄ってみたいです。醤油味のラーメンの感想は、旧・大盛りユキヒロックの記事になっていました。 http://blogs.yahoo.co.jp/yukihi69/35132819.html 良かったら見てみてくださいませ。「りりん」が「あずまや長岡店」の店長だった話は初耳です。勉強になりました。(^^ゞ

  2. 妙高市役所至近に「支那そば」の看板を掲げた「北京」という店があります。
    語ると長くなるので今日はやめますが,妙高の有名店とは一線を画した味だと思います。機会があったらぜひどうぞ。
    駐車場は道の反対側市営の駐車場(駐車料無料)です。
    店内は手狭で常連さんが多いので12時~13時は外したほうが良いと思います。

    1. 妙高市はほぼ未開拓な地域ですので、凄く興味あります。上越に行った時に探してみたいと思います。教えていただき感謝です、ありがとうございます。(^o^)>

コメントの投稿

コメントは、管理人の承認後に表示されます。

管理人の外出時など、承認に時間がかかる場合もありますが、ご了承ください。また、不適切な内容と判断したコメントは承認しない場合があります。

メールアドレスがサイト上に公開されることはありません。

* が付いている欄は必須項目です。

コメント欄に日本語を含まない投稿は、送信しても無視されます(スパム対策)。